
てる

자전거 도둑
평균 3.6
名作100選に常連のこの作品。タイトルはよく目にするが実際に観たことはなかった。モノクロ映画って観づらい。CGがバチバチに成長した現代で、色のないざらざらの画で、ぶつぶつのセリフとBGMの作品を観るというのは変わり者だ。映画好きを公言する私だが、勉強だと思わなければ中々が手が伸びず、ウォッチリストの肥やしにしかなっていない。重い腰を上げ、一念発起して漸く視聴したが、面白いかどうかよくわかなかった。 不幸な話しだった。明日の飯を心配するような貧困生活を送っているということでも同情を禁じえないのに、自転車を奪われ、探し回った挙げ句、結局見つからず、漸くありつけた仕事を失い、それで終わりって、そりゃもう救いがない。 この映画から何を感じとればいいのだろうか。困り果てた末に他人の自転車に手を出し、同情されて解放された。この悲しい男に同情すればいいのだろうか。それとも、こうして人は犯罪に手を染めるという反面的な教訓なのだろうか。犯罪者とは必ずしも悪人というわけではないということなのだろうか。それとも、この時代背景を憂いて歴史の勉強とするのかいまいちわからない。 大学生の頃に英語の授業があった。その授業で『火垂るの墓』を観たことがある。その先生はアメリカ人で、この映画の意図をまるで見当外れなことを言っていた。当時はお国柄で考え方が違うんだなぁなんて感じたが、それを思い出した。海外の人がこの作品を観たのなら、同情を禁じ得ず、号泣するのだろうか。 物事をはっきり伝えないとわからないなんて、情緒がなさすぎるなんて言われてしまうのだろうか。行間を読めない普段から本を読まない奴だなんて批判されてしまうのだろうか。そう言われても仕方がない。 とネガティブなことばかり書いてしまったが、冷静に面白い箇所を探すのならば、心理描写だろうか。どんどん追い込まれていく主人公が遂に犯罪に手を染めてしまうまでの心理描写が分かりやすい。観ているこちらも鬱々とした気持ちになっていく。だからこそ観ていて気分が良いものではないのだけど。この当時でそのカメラワーク、カット割りは斬新だったのかもしれない。そういう意味では評価されるべき作品であるのは確かだ。