惹き付けられる要素がたくさんある作品。 まず家族なんだけど実は知っていることが少ない二人の何とも言えない会話だけが進むと思ったら、いつの間にか感情移入しちゃう…。 ソン・ジェウォンがサンオクの過去作品について語るときのサンオクの表情は今まで隠してきた何かが丸出しになろうとする段階で、何とも言えない表情や仕草に鳥肌が立った。「私には時間がありません」って言ったときのサンオクの表情…。こんなにも悲しいのかっていうくらい悲しい。そして外にいるソン・ジェウォンがサンオクに何も言えずに肩トントンってするところは泣きそうになった。どうしようも出来ない悩みを聞いたときに出る不器用さのクオリティが高い。 次に死のうとしたら人の顔が美しくなったという部分。 心地いい世界(天国)は自分が知らないだけで、どこかに、顔の近くに存在しているのか。極端な話、死んだ後の世界が心地いい世界なのか何もなくただ無なのか、何も分からないし、存在しないかもしれない。鳩とのシーンは幸福を授けたようとか言ってくれるから近くに存在しているのかもしれないし、生きている間に心地いいと思う瞬間が一回あるのだから存在は確実。妹とツーショットを撮るときにて、サンオクが「あの人いい人だよね。」とか嬉しそうに言っているから確実なのは間違いないよ。 また地元に帰国してから「感謝します。」って恵みに感謝している回数は１日で数回、サンオクが妹の顔を見つめる時間の長さは相当長かったなあ。 あとカンウォンドを可愛いって。 考察すればするほどサンオクに興味が湧くのだ。