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ゾウリムシ

ゾウリムシ

3 years ago

3.0


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더 리벤지

영화 ・ 2017

평균 2.9

◾️◾️◾️ 「復讐のための最善の方法とは、相手と同類にならないことである」 妻と娘を殺害された敏腕弁護士が復讐のために肉体改造と独自の捜査に乗り出す、アントニオ・バンデラス主演の分かりやすい(?)復讐モノ。 ⚠️タイトル表記が『ベンジェンス -復讐の自省録-』となっている媒体もあるようです。 ◾️◾️◾️ まず、はっきりとした復讐の相手や組織が判明しているわけではなく、迷宮入り状態から主人公が犯人を探していくストーリーで、順を追って手がかりや容疑者に当たっていく、意外とミステリーやサスペンス仕立てな復讐劇でした。 アクションに関しても、「アントニオ・バンデラス、この時点でまだこんなに動けたんだ」と見直してしまったくらい(失礼)良かったです。 攻防の中でのグラウンドやサブミッションの取り入れ方とか、スローモーションの使い方とかが、なんとなく近年のドニー・イェンっぽくて、ちょっと影響受けてるのかな、と思いました。 …と、これだけなら普通のB級復讐アクションなのですが、 何点か、妙に面白い要素がありまして、 1.悲しみのドン底で落ちぶれて自罰的になった主人公が、非合法のファイトクラブに通い詰めてリングでわざとボコボコにされる「償い」を繰り返す。 (これが後の厳しいトレーニングの基礎になって、実戦の痛みや恐怖を克服するのにも繋がっている) 2.哲学書『自省録』と出会ったことで復讐を決意し、マルクスにどっぷり傾倒する主人公。 (その『自省録』との運命的?な出会い方もまた面白い) ちなみに本篇も何章かに分かれたチャプター仕立てになっているのですが、それぞれマルクスの箴言からタイトルが取られています。 3.弁護士として言葉を武器にして生きてきた主人公が、「沈黙の誓い」を立てる。絶対必要だろ、って時でもマジでまったく喋らない。 (なんか「仇をとるまで一言も喋らない」と自らに誓いを立てるって、神話の登場人物みたいですね) …とか色々。ハードで真面目そうだと思って見始めたら意外と胡乱な要素が多くて楽しかったです。 とはいえ、 「地下闘技場のサンドバッグっぷりが明らかに危険なやられ方で、健常者としては再起不能レベル(よくて後遺症ガッツリ残りそう)」 「ガチガチのインテリだったのに短期間で強くなりすぎ?(事件後の時間経過と修行期間がどのくらいだったのか、作中で明示されてない)」 「言葉を喋らなくなったら聴力が劇的に発達したので、復讐のための調査にもめちゃめちゃ役立ちました……って、そんなことある!?!?」 「雑にパーティー入りするワンちゃん(元密輸検査犬)とヒーラー(看護師)のお姉さん」 などなど、気になる点もありました。 弁護士が法知識や話術なども使って復讐を果たすのかな、と思っていたら、結局「言葉」では何ひとつ守れなかったし誰も幸せにできなかったと思い知らされた主人公が「言葉」を捨てる、というのはすごい自分好みだった。 この主人公の「言葉」に対して、義父(妻の父)から詰められる場面があるのですが、それがまたキツくて、「妻子を失った男に葬式でかける言葉か…!?」と驚いてしまった反面、間違ってもいなくて、両者の心中を思うととても胸が痛くなった。 ただ、「沈黙の誓い」ゆえに実際言葉は発していなくとも、心の声による主人公の語りが結構うるさくて雰囲気を損ねており、せっかく面白い設定だったのでそれを引き立てる静かな映画作りと、モノローグによる説明台詞を必要としない表情や体での演技に徹してくれていたら、作品全体がすごくカッコよくなっていただろうなと思います。 あと、正直、看護師のお姉さんとのロマンスになりそうでならなさそうな微妙な雰囲気とかは要らなかったかもですね。 ワンちゃんもオマケ程度だったので、どうせならもっと捜査&戦闘でバリバリ活躍してくれても良かったかも。 ◾️◾️◾️ ミスリード(?)の連続と、意外(?)な犯人。 主人公側の業と、犯人側にも犯人側の理があったのが、またやりきれない。 ただ、やはり犯人側の「復讐」は、取った方法が絶対に間違っていて、引用されてるマルクスからすると「最悪の復讐」になると思うので、この作品の基本理念からすると、主人公に勝てなかったのは当然だったかもしれませんね。 すべてをやり遂げたあと、主人公がようやく呟くことができた最初の一言が、月並みだったかもしれないけど、良い。 ◾️◾️◾️