코멘트
星ゆたか

星ゆたか

3 months ago

3.5


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올 오브 어스 스트레인저스

영화 ・ 2023

평균 3.5

2025.12.4 山田太一氏の原作(1987年出版)の英訳は2003年に出ていて。 まずアンソニー·ミンゲラ監督(「イングリッシュ·ペイシェント」96年アカデミー監督賞他)が映画化に名乗りを上げたけれど、監督は2008年に54歳で亡くなった為にその話は頓挫し。 そこで、以前「荒野にて」(17)「さざなみ」(15)という映画を見ているアンドリュー·ヘイ(73.3.7←誕生日同じ)監督が、原作を読み日本映画の方も見た上で映画化になったようだ。 邦画「異人たちの夏」と物語の全体の骨格は変わってないが。 最大の変更は主人公をゲイのセクシャリティにした事だ。 それは監督自身がそうで、『私がこの作品をリメイクするなら、そうする必要性があったからだ』と語っている。 『長い間、クイアと異性愛(普通)の家族との関係を突き止めたい』と考えていたと。 ただこの監督は過去に既に「Weekend」「Look,ng」等ゲイの登場人物の映画を演出しているらしい。 この作品では、クイアの主人公の成長と家族愛がどう関連するか。 両親不在の中祖父母に育てられ。 しかも自身のセクシャリティが同性であることから。 学校の仲間に虐められてきた。 それは両親が亡くなる前からで。 その当時の話を、特に父親に話す所が一番印象的だ。 つまり息子の“男らしく”ない所に気ずいていた父親は。 息子が部屋で虐められて帰って『泣いていた』のを知っていながら。 「何もしてくれなかった」部屋に入って、叱るなり、励ますなり、してほしかったと。 この28年後の“再会”の際にぶちまけると。 父親も『悪かった、抱きしめてやれず。“おまえは大丈夫”と今のように抱いて言ってやれなかった』と泣きながら。 父と息子が抱擁する場面は、とても感動的だ。 物語を通して、改めて自身の過去と真剣に向き合う事で。 既に両親の年齢を越して、その両親もこの世にはいないけれど。 これから、どうやって生きていくのかを見極めたい。 どの様な未来を迎えるかを描きたいとも。 その辺の感覚は邦画「異人たちの夏」よりも強く出てたのではないかと想う。 山田太一さんはこの小説で。 かなわない夢だと思っていた亡くなった両親との再会を喜び、出来ればひと夏でなく、もう少し一緒に居られればいいと切に願ったが。 それはやはり叶わぬ夢で。 映画としても、リメイクの「異人たち」に比べると。 両親がいなくなってからの、ここまでの自身の人生を振り返る事は描かれなかったので。 その点はリメイク版の方がセクシャリティの精神的苦悩も含めて、一歩内容が深まったのではないかと想う。 つまりオリジナル邦画の方が亡くなった人との再会の悲喜こもごもの感情(センチメンタル)に浸る要素が強い印象だ。 また両親と親密に話し合う所も。 議論好きな欧米人と。 また言葉より、行動で忖度し、良しとする日本人との違いも見てとれる。 例えば、母親に子供の時と同じ様に上半身裸になって、汗を拭かれたりすると。 邦画では、息子がドギマギして母親を異性に感じる所でも。 洋画の方では、母親が成人した息子の裸を。自分の父親(息子には祖父)に似ていると話したりする所の違いだ。 そして、その代わり、日本版では、中年男の衰えていく性愛への“焦り”(結婚生活の破綻もあり)みたいなものが、現在の主人公には見えて。 それが“異人たち”に接する事で生気を奪われていく所にも感じられた。 その辺が新しい恋人との“普通”(異性愛)性愛に描かれていて。 これは当時の山田太一さん作品、小説「飛ぶ夢をしばらく見ない」(85年)や。 TVドラマにもなった「丘の上の向日葵」(89年)等にも共通した重要な要項みたいだ。 主人公がまず、父親を街角で見つけ。 本作では、あまり驚くでもなし、戸惑う訳でもなしに。 弱い微笑みを浮かべ、(その男)父親の家に附いていく所は、やや不思議?。 そして母親に結婚もしない理由のセクシャリティを話し。 心配され。 父親の方は昔から“変”だと感じていたから。 それほど驚き失望する事もない。 むしろ気ずいていながら、何もしなかった方が後悔していると。 この父親役を演じるのが。 あの「リトルダンサー」(00)でバレリーナに成りたいとする少年を演じた、ジェイミー·ベル(今回は37歳.少年役の時は13歳)で。 その出世作のイメージも考慮してのキャスティングなのかも知れないが。 少年の面影があるので、不思議な気分になった。 そして最終章のゴースト(幽霊)描写も。 大林宣彦監督の日本版は、あの監督らしい(「時をかける少女」)し。 本作のその種明かしは。 デヴィッド·リンチ監督の「マルホランド·ドライブ」(01)の迷宮ワールド的感性を見た。 この映画は2023年10月の東京国際映画祭で御披露目。 2023年11月29日に亡くなった山田太一さんにも見て貰え。 また山田さんのご家族にも満足して貰えたとの事です。