
ロアー

폴링
평균 3.4
2022년 03월 11일에 봄
ヴィゴ・モーテンセン初監督作品。 ヴィゴって役者以前にアーティストという印象が強くてとっくの昔に監督業もしていたように錯覚してたけど初でしたね(そう言えば製作までだったね)。 監督の他にも出演、脚本、音楽と色々全部やっているのでまさしく"ヴィゴの映画"と言っていい筈。 役者の誤魔化しようのない確かな演技を伝える顔を大きく映すカット、美しい自然がいっぱいのカットなどなど結構好きな雰囲気の映画でした。 正直、ヴィゴはもっと訳分からん映画を作りそうな印象を持っていたので(「約束の地」のイメージ)花柄の壁紙とか印象的に使っちゃうのね!意外!みたいな。実家の壁紙もあんな感じだったのかな? 口汚くて差別的でずっと家族を傷つけ続けてきたウィリス。そんなウィリスがゲイの息子やアジア系のハーフのパートナーを受け入れる訳もなく、孫たちまで標的にしてことごとく侮辱する言葉を吐き続けて、、、観ているこっちまでウガッー!!! 歳を取って丸くなる人もいるだろうけど、ずっと生き方を変えられない人もいるだろうし、認知症によって顕著に本性が出ることもあるんだろうな。父親の暴言に対して丁寧に「そうじゃないよ」と諭すジョンの堪忍袋の緒は鉄製なんだろうか? そんな風にずっとずっと我慢してきたジョンが、ついに感情を昂らせて父親に声を上げるシーンは泣きました。こんなクソ親父なのに、これがヴィゴの"自身の親子関係を反映した半自伝的な脚本"って、もうどうしようだよ。 ウィリスの想い出は息子たちと過ごしたきれいな記憶ばっかりなのに、ジョンの想い出は心の傷でしかない辛いできごとばっかりなんだもん。こんなの居た堪れない。私も「おいで」ってジョンを抱きしめてあげたい(ただヴィゴとハグしたいだけだろ)。 あんなクソ親父なのに、その息子はちょっとしたうっかりにも「ありがとう」「ごめんなさい」と言える優しい子に育って良かった。 でもウィリスを演じたランス・ヘンリクセンの笑顔がめっちゃ優しかったので、きっと本人は優しい人なんだろうな。ウィリスがエロいこと考えてる時しかいい笑顔してなかったけどw ジョンの妹役がローラ・リニーでなんかそれもぴったり過ぎたし子どもたちもみんな名演でした。 ところで、エンドロールの"ヴィゴからの感謝"の中に人名に混じってさらっと「HOSES(馬たち)」入ってて思わずほっこりしました。 うんうん、大事だよね、馬。ヴィゴの初監督映画なのに、馬が出ててこなかったりしたらどうしようかと途中まで真剣に心配してたもの。 ヴィゴと仲良しのクローネンバーグ監督もちょこっと出演していてニヤニヤしちゃいました。 ヴィゴにはこの先、イーストウッド監督みたいに監督と役者を両立させながら、もっともっとたくさん監督もして欲しいな。