코멘트
てる

てる

2 years ago

4.0


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맨하탄

영화 ・ 1979

평균 3.5

1979年の作品です。今から45年前の作品です。 そんなに古いんだね。意外だった。もっと新しいのかと勘違いしていた。 勘違いするのも無理はない。このころからもうすでにウディ・アレンはおじさんだった。ウディ・アレンってあんまり見た目が変わらないね。 あと、白黒映画なので映像が鮮明じゃないし、いまいち時代背景が読み取りづらいというのもある。 錯綜する恋愛模様。 主人公のアイザックは42歳で17歳の恋人がいる。離婚歴があり、その元妻はレズビアンで、小説家だ。その出版する小説の内容で揉めている。 友人のエールは妻帯者で現在不倫中。その不倫相手のメリーとアイザックが付き合い出す。 なんだかとても複雑な設定なのに、観ていてもわからなくならないのが不思議。 海外の作品だと役者の顔が見分けられないことがよくあって、そうなるともう内容がわからなくなる。 だけど、この作品は登場人物が個性豊かなので分かりやすい。同じ特徴の人が出てこないのだ。キャラクターがそれぞれ立っているというのが、この作品の魅力の1つだろう。 時代を感じさせない恋愛模様だと思う。 日本で45年前の作品ならば、やはり時代を感じるはずだ。古臭く感じる。 面白いけど、現代とは考え方が違うね。なんて感想を書いているはずだ。 でも、この作品は古臭くない。 最近の流行りだとか最近の考え方だとかを揶揄するセリフがある。そのセリフが、現在を揶揄するおじさんたちが語っている言葉と変わらないのだ。それが不思議だと思う反面、納得もできる。どの時代も現代を揶揄する言葉は変わらないんだなぁと思う。 登場人物はどの人も恋愛観や道徳観がズレている。 42歳で17歳の高校生の少女と付き合うおじさん。17歳でバツ2で子持ちの42歳のおじさんと付き合う少女。 平然と不倫している男。不倫だとわかりつつ、別れられない女。 レズビアンに目覚め、自分の半生を小説にした女。 夫婦になって、子どもが出来て、というのを一般的な幸せな家庭とするならば、せれに当てはまる人はこの作品には登場しない。正直、感情移入できる人物は誰もいない。 だけど、その恋愛模様にリアリティーがある。 どの登場人物もマヌケで不器用だ。もっと生きやすい生き方もあるのに、それを選択する者はいない。でも、人って案外そんなものだと思う。少年誌の主人公やヒロインのように、誰もが気高くカッコ良く生きられない。理屈に合わない行動もしてしまうことだってある。 別れたけど、実はまだ未練が残っていて、よりを戻したいなんてことはあるもんだ。それで不倫を再開するなんていうのは、道徳的におかしいとは思う。 アイザックはフラれたからといって、一度自分からフッた相手のところに颯爽と駆けつけるってのはいかがなものだろうか。 本当に彼らの行動は世間体とか自尊心とかを抜きにした、欲望のままの恋愛だなぁと感じる。 アイザックは、普段は自尊心の塊みたいな性格なのに、いざ恋愛になると盲目的になってしまう。 アイザックは自尊心は高いけども、中身はとても幼いのだ。だから、自分が少しでも不利になると抵抗する。自分を愛してると言ってくれる相手がいないと、自尊心を保てないのだ。傷つくのを何よりも恐れている幼い子どもなのだ。 なんて情けなくて、なんて愚かしくて、なんて人間らしい人物なのだろうか。 いるだろうなぁこういうやつ。そう思うとなんだか彼らが可愛いく見えてきた。 こういう風な感想を書かせるためにウディ・アレンはこの作品を作ったのだろうか。 ウディ・アレンって人間の心情をよく理解した人物なんだろうなぁ。すごいよね。