
星ゆたか

바튼 아카데미
평균 3.9
2025.2.14 日本では正月休みがまだまだ主流だが。 アメリカではやはりクリスマスを中心にその中で新年を迎えるのが、昔から恒例なようで。 この映画は1970年のある寄宿学校のクリスマス休暇(2週間)を過ごす中年男性教師と男子生徒、そして寮の女性料理長の3人を中心に繰り広げられる人間模様を描いた作品だ。 ニューイングランド州マサチューセッツにある高校が舞台。 家庭の事情等で“居残りの生徒の子守り役”に従事なしなければならなくなったのは古代史の非常勤教師のポール(ポール·ジアマッティ.67年生)。 また寮料理長メアリー(ダヴァイ·ジョイ·ランドルフ.86年生)は。同学校の卒業生の息子をベトナム戦争で亡くしたばかり。 この2人の俳優は作品·監督·脚本部門と共にアカデミー賞ノミネートされている。 監督はアレクサンダー·ペイン(61年生)で。 彼の作品では「アバウト·シュミット」(02)。 それから特にお気に入りは「ファミリー·ツリー」(11)。 これは是非近い内に再見したいと思っている。 何でもこの映画の発案は。 「Merlusse」(33)マルセル·パニヨル監督作品を見たからだと言う。 内容が『寄宿学校を舞台に嫌われ先生がクリスマスに居残り生徒と過ごす内にお互いの理解を深めていく』話だそうで。 骨組みはズバリこの映画がそれを受け継いでいる。 監督が脚本家のデビット·ヘミングソンのTVシリーズの学園物を気に入っていたので。 連絡したら、彼も「Merlusse」が好きとの事で合意したらしい。 ポール先生は古い価値観を持ち、当校の運営に寄付献金等の上で重要な議員の息子に落第点を与えたと。 彼の教え子の学園長に睨まれている。 居残り組はその息子を含み最初は5人。 韓国の少年もいれば。 背格好がその彼ともう一人の2人は小さいので学級が違うのかと最初は思った。 この韓国の少年は夜怖い夢を見たと、しかも寝小便をし、隣に寝ていたアンガスという彼に慰められる。 またもう一人の彼は5人の中の議員の息子のイタズラで手袋を片方川に投げられ。 悔しくてもう片方も自ら投げすてる。 そういった子供の世界の日常をさりげなく描写してる。 5人の中では一番成績は優秀だが。 性格が“尖っていて”嫌われ者のアンガス(ドミニク·セッサ.02年生撮影に使用された学校の生徒だった.大注目❗️)。 6日ほど経った頃、居残りの生徒の1人の父親が自家製のヘリコプターでスキー休暇の誘いでアンガスを除き4人を引き連れて行ってしまう。 アンガスだけ離婚した母親と連絡が取れず1人取り残された。 このアンガスの家庭事情が作品の大きな鍵の1つだ。 その後学校の休暇中は、外出は禁止なのだが。 [社会見学]という触れ込みで。 ポール教師とメアリー料理長と生徒アンガスの3人でボストンへなだれこむ展開になる。 このアンガスの好きな父親が4年前に精神障害(妄想型統合失調症と若年痴呆症)を患い。 精神病院に入っていて。 彼はこの機に『会いたい』と病院へ。 しかしこの出来事は父親の精神状態を刺激し。その後父親が『帰りたい』と暴れ。また別の病院を探さなければならないと。 彼の実の母親と再婚相手の義父を激怒させ。 アンガスは寄宿学校を退学させ陸軍学校で。 『強い心身に鍛え直す』方針を打ち出されそうになる。 ここでの『男性中心なマッチョな家父長制的支配層を再生する為の学校へ行かせる』風潮は。 特にこの時代のアメリカの“強い国”主導思想の中心だった。 それを若者の未来を潰させてはいけないと。 我が身が退職する事で身代わりになるポール先生の表明に。この映画の作者の想いが集結している。 この先生のそう考え主張する迄の事情も。 映画の中頃から細やかに描写されているのも本作の優れている所だ。 彼には若きハーバード大学時代に。 苦々しい出来事があった。 ボストンで30年ぶりに再会した同窓生。 その彼が卒論盗作したのに。 一族が長年学校へ例えば図書館建立等の寄附金寄贈している家の生徒だったので。 学校側もその生徒の主張を信じて。 ポールを退学処分にした経緯があったのだ。 幸い元学校長の采配で母校の非常勤教師としてこれまで働いこれた。 また劇中あのアンガスもポール先生も同じ。 抗うつ病系の薬を飲用している描写があり。 映画では先生の語り言葉『アントルヌー』*仏語(我々の秘密)と“さりげなく”。 ただこれなどは映画の70年代に限らず。 この近年も若い世代に“鬱病から自殺する”人が増えている実態があり。 だから、さりげなくあの時代から今日までの社会事情を。 本作に織り込み、そこに本作の制作·存在意義が読みとれる点であろう。 またポール先生はその性格や“魚臭い体臭病状が特に夕方から強くなる”(トリメチルアミン症)があり。 なおさら人付き合いを避ける傾向がある。 そんな彼にあのメアリー料理長も(彼女には学校の掃除夫の同じ黒人男性が敬意を)気さくに心配りするが。 もう一人事務職員の女性も優しく接するので。 彼女の主催するパーティに3人で出向くのだが。 そこで彼女の本命の彼氏とキスする所を見せられて。 淡い恋心があっさり消える所なんて。 まるで日本の「男はつらいよ」シリーズの寅さんの振られパターンみたいです(クスリ笑い)。 ついでにこのクリスマスパーティの展開では。 更に他の2人にも“クリスマスプレゼント”がある。 アンガスにはポール先生に優しく接する女性の姪っ子との同世代のこっそりキス。 またメアリー料理長には掃除夫の男性からのブローチの🎁贈り物。 といった具合に3人3用の苦しみ·痛みと向き合いながら。人々は皆生きている。 だからこそ縁あって側にいる人間には優しい心配りが大切と映画は語る。 最後にポール先生がアンガスに掛ける言葉にそれが象徴される。 『君は大丈夫だ、頑張るんだぞ✨』 この言葉はあのメアリーにも捧げられるし、彼自身の再出発の門出にも同様に言える。 だから私達も日頃、そんな励ましを互いに言い合いたいものだ。