「特別であること」の恍惚と不安。本作は13話あるテレビ版の単なる総集編ではない。想像した以上に新規カットがあり、アフレコは総て録り直し、劇伴音楽も全面的にリニューアルされている。僕は中高と吹奏楽部に所属していたが、吹奏楽部の生態、及びコンクールの雰囲気がこれだけリアルに描かれていることに驚嘆せずにはいられない。そして嗚呼、何という京都アニメーションのクオリティの高さ！クライマックス、京都府吹奏楽コンクールの場面では、照明が当たったステージ上に舞うホコリまで丁寧に書き込まれている。このアニメは火傷しそうなくらい熱い。四の五の言わず、今すぐ劇場に駆けつけろ！