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プロレスラーの主人公が父親の跡を継いで能楽師となるファミリードラマです。 宮藤官九郎と長瀬智也の代表作といえば「タイガー&ドラゴン」です。同作では西田敏行が落語の名人、岡田准一が息子、長瀬智也が元ヤクザの弟子という役回りでしたが、本作では西田さんが能の人間国宝、長瀬君が跡取り息子であり、古典芸能の世界が舞台であることが共通しています。クドカンは、タイガーでは古典落語を徹底的に研究してリアリティあるドラマを作り上げましたが、本作でも能をきちんと研究していることが初回からビシビシ伝わってきました。 ☆第1回 父親が倒れたことから、主人公が能楽師を継ぐとともに父親の介護をすることになるまでを描いています。意地の張り合いで25年も別れていた父と息子が不器用だけど少しずつ心を通じ合わせてゆく過程がコミカルだけれど実に繊細に描かれていて、改めてクドカンの実力を再認識しました。 名人西田敏行と実力者長瀬智也の演技対決が実に素晴らしく、二人のやり取りには号泣の連続でした。 長瀬君は、プロレスラーの身体を作り上げており、技をきちんとこなしているのは、実に立派です。 西田さんは、謡曲を披露していますが、これまた立派です。私は若い頃、1年ほど謡曲を習っていたので少しは分かるのですが、西田さんの謡いは勘所を鮮やかに表現していて感心しました。 ☆第2回 今回も素晴らしい内容に笑いかつ泣きました。特に長瀬君が「親父は寂しい老人なんかじゃない」と断言するシーンには、心を持って行かれました。 今回も長瀬君は、八面六臂の大活躍です。特に感心したのは、「高砂」の仕舞のシーンです。多少素人っぽさはありましたが、ここまで完成度が高い仕舞が観られるとは!鳥肌ものでした。 強かなヘルパーを演じている戸田恵梨香の迫力がハンパないです。流石です。 ☆第3回 本作は、クドカン版「男はつらいよ」です。江口のりこが買った手押し車を父親に見せるシーンのドタバタは、まるで寅さんがとらやに帰って来た時のシーンを見ているようで、泣きかつ笑いました。 「さくらさん」の生い立ちを新作能で再現する斬新なシーンは、クドカンにしか考えられないでしょう。 そして今回最高は、散歩している西田敏行と戸田恵梨香のシーンです。子供達を思い遣る父親の心情が滋味豊かに表現されており、絶品です。そんな訳で満点にグレードアップしちゃいました。 ☆第4回 宮藤官九郎の才能は、無尽蔵のようであり、また今回も号泣させられてしまいました。まず江口のりこが息子に「私はお前しか見ていない」と言ったシーンでダメージを受け、長瀬君が息子と小袖曽我を舞うシーンで涙腺が崩壊してしまいました。親子の舞姿の美しいこと美しいこと。長瀬君は凄い才能の持ち主ですね。 ☆第5回 今回も爆笑と号泣が交互にやってくる素晴らしい作品になってます。 冒頭の短い食事シーンの中に微妙にすれ違う家族全員の心の動きが鮮やかに表現されており、脚本・演出・演技が三位一体となった究極のドラマを観た気がしました。 今回の白眉は、桐谷健太がリング上で積年の怒りを爆発させるシーンです。これまで抑えに抑えてきた鬱憤を兄である長瀬智也にぶつける桐谷健太とそれを受ける長瀬のバトルの中に兄弟愛が見事に表現されていて、これもドラマ史に遺る名シーンと言えましょう。 ☆第6回 家族旅行の回です。途中まで今回は泣かずに済むと思っていたのですが、ラストに西田さんの「マイウェー」が流れたところで号泣スイッチONになりました。車椅子の人間国宝という設定がガッツリハマって、人生の矜持と悲哀を感じさせてくれた名演です。 ☆第7回 今回は無風かなと思っていたら、長瀬君が元妻に対し、余命少ない親父のために息子に能の稽古をさせてやってくれと懇願するシーンから、怒涛のような号泣タイムが待っていました。すごいぞクドカン、すごいぞ長瀬! ☆最終回 当然こうなるだろうという予測の真裏をゆく途轍もない脚本に度肝を抜かれ、心を奪われて泣きました。 舞台の上と下での子別れという「隅田川」のシーンは、西田敏行の名演と相まってドラマ史に残る名シーンとなりました。 意表を突いた葬儀シーンとしては黒澤明の「生きる」が有名ですが、本作の葬儀シーンは、それに匹敵する名シーンとなりました。
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