
ジュネ
3.5

컬러 아웃 오브 스페이스
영화 ・ 2019
평균 2.9
2020年102本目は、彗星の放つ不思議な光によって全てが狂いだす『カラー・アウト・オブ・スペース』。 ------------------------------------------------------------ 狂乱俳優ハリウッド・ニコシショウことニコラス・ケイジの主演最新作で、最近の彼の羽目の外し方を知っている我々としては、今回もそのぶっ飛んだ怪演に期待してしまいます。ところが序盤では家族を愛する優しいパパの姿を見せ、タプついたお腹を揺らしてハゲ頭を振り乱す、いつものみっともない貧乏白人はどこへやら。これは失敗したかな…と少々ガッカリするんです。 ------------------------------------------------------------ しかし件の彗星が中庭に墜落してからは、徐々に物語が軌道に乗り始めます。ピンク色の薄気味悪いネオンやスモークが画面に広がると「良くないこと」が起こるんですが、それがどんどんエスカレートしていき、最終的には笑っちゃう次元に到達します。ニコケイも目をひん剥いて絶叫し、野菜を口にしては「腐ってる!」とゴミ箱に叩きつけまくるあたりから本領を発揮。監督も彼の今の持ち味を完璧に理解してますね。 ------------------------------------------------------------ 原作では、知らぬうちに謎の存在に支配されていく薄気味悪さをもっと強調したストーリーになっていたんだと思いますが、本作は「痛さ」や「気色悪さ」を前面に押し出していて、良くも悪くもB級ホラーテイストまっしぐら。一家全員の熱演も手伝って世界観に酔いしれることができる1作ですけど、やっぱり見る人を選ぶことは間違いないですね。