【ヌードな映画】 ◇アナ・デ・アルマス◇ ネトフリ映画。 私は元来、マリリン・モンローに特段の興味を持っていないのだが、この『ブロンド』で、マリリン・モンローを演じているのがアナ・デ・アルマスと知るやいなや、速攻で観てしまった。 ・・・まさか、よもやの徒労感を味わうことになろうとは。 ジョイス・キャロル・オーツによる同名の【小説】（作者によるとこれはフィクションであり【伝記】とみなされるべきではないとのことだ）を原作にした映画だが、そこで描かれているのは、マリリン・モンローではなく【マリリン・モンローを演じるノーマ・ジーン】。 とにかく、どこまでが真実でどこまでがフィクションなのかは知れないが、2時間47分もの間、ノーマ・ジーンの、ただただ辛く苦しい生涯を見せられ続けるのだ。 もう、本当にしんどい。 本作でマリリン・モンロー、否、ノーマ・ジーンを演じたアナ・デ・アルマスはヌードも辞さない渾身の演技を見せてくれているのだが、本来なら彼女のヌードなんて見た日にゃあ「きゃっ♫」ってなるはずの私でさえ、痛ましさしか感じることが出来なかった。 終盤になると、不条理映画を見せられている気分に陥ってしまう始末。 いろいろと物議を醸している映画のようだが、宜なるかな。 【Netflix】