イーストタウンという小さな町で、若いシングルマザーの殺害死体が見つかる。地元警察の刑事・メア(ケイト・ウィンスレット)は、郡警察から応援に来た刑事・コリン(エヴァン・ピーターズ)と捜査を担当する事になる、という話。HBO制作のリミテッドシリーズ。 街中みんな知り合いみたいな閉塞感のある田舎町で起こった殺人。事件関係者がみんな知り合い。オカルト味のない「ツイン・ピークス」みたいな。こういうの大好きです。 「あの」ケイト・ウィンスレットが、だらしない中年の体にノーメイク、髪もぼうぼうで、ヘビースモーカーで、愛想もない、イカつい女性刑事役で、全くの別人でした。息子を亡くした傷を抱え、別れた夫は婚約者と一緒に家の裏に住むし、孫の親権は取り上げられそうだし、俺の娘を疑うのかと知り合いから嫌がらせされるし、とっても大変。 メアの娘シボーン役が、「ナイス・ガイズ！」でライアン・ゴズリングの娘役をやってたアンガーリー・ライス。ぷくっとしたかわいいほっぺだけど、半分刈り上げたショートカットの金髪姿がハンサムで素敵。レズビアンの女子高生なのですが、母にも同居する祖母にも彼女と別れた事を報告する(二人も普通の態度)なのがいいなと思いました。 ミステリとしてすごくおもしろく一気に観ました。最後の方はヒューマンドラマになるのも、よかったです。 印象に残った所 ・メアの親友役で、エミー賞で助演女優賞を受賞したジュリアンヌ・ニコルソンが、そばかすいっぱいだし、中年だけど、なんだかとっても可愛かった。 ・ガイ・ピアーズの色男っぷり。 ・メアがパーティーで出されたレバーパテをナプキンに吐き出し、そのナプキンをソファの隙間に押し込むシーン。メアらしくて笑っちゃう。 ・メアの母が一人きりを見計らって、ミックスベジタブルの袋に隠してたアイスクリームに、いっぱいトッピング載せて食べる所。かわいそうに、最後まで食べられない一連の愉快なシーン。 ・お葬式で喪主の男性から、不倫相手だと発表されてしまったメアの母。それに爆笑するメア。 ・名刑事の名を背負ったコリンが、真実をメアに告白するシーン。そして、母に依存している感じ。 ・やたら出てくる「チーズステーキ」が気になる。