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【心がブン回される超重厚ドラマ】 放火や暴行、荒々しく描かれる怒りの感情から、その怒りへの静かな理解、真逆の感情まで、次々と直球で心に飛び込んでくる。心揺さぶられると言うより、心がブン回される映画。 ◆ 主演のフランシス・マクドーマンドがこの作品で2度目のアカデミー賞主演女優賞受賞。アカデミー賞7部門ノミネート、ゴールデングローブ賞4部門(作品賞・主演女優賞・助演男優賞・脚本賞)受賞作品。 出演はその他、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』のウディ・ハレルソン、『コンフェッション』のサム・ロックウェル、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のルーカス・ヘッジズ。 監督・脚本は『シックス・シューター』でアカデミー賞短編賞受賞のマーティン・マクドナー。音楽は、『キャロル』のカーター・バーウェル。 ◆ 何から書いていいのか。。 心に何度も突き刺さる、人間の感情。怒りや優しさ、悲しみや思いやり、色んな感情が一つ一つ、直球で心に飛び込んでくる。スゴイ映画だった。 直接的に描かれてはいなかったけど、テロに対する警笛みたいなものも、この映画は内包していたと思う。「怒りが怒りを来す」何度か登場したこのセリフが象徴的で、ビルボードを発端として、暴行や放火など、怒りが連鎖して行くこの映画の図式はまさにテロとテロ掃討の図式そのもの。そこに、相手の感情を察する、理解して事態が鎮まる描写を挟むことで、今の世界の悲しい図式に対してのメッセージとしているのでは、そんな気がした。 ◆以下少しネタバレ◆ この映画の素晴らしいのは、全ての感情が、レイプ殺人事件、そして3枚のビルボードに起因していて、どんな荒々しいものも、静かな優しさも、理解が出来るしスッと入ってくるところ。広告会社を襲撃する警官や、警察署に火をつける主人公など、通常では荒々しすぎて理解に苦しむ行動すら、その感情や理由を察することが出来る。逆に、暴行を受けた広告マンが加害者に対峙しても逆上しなかったり、大火傷を負った警官が加害者を黙認していたり、ありえない許し方をしているのも、尊い描写だと思う。主要な登場人物がレイプ殺人事件を心底憂いている事が時に直接的に、時に間接的に描かれているからこそ、それらの感情がストレートに伝わってくるんだと思う。 個人的には、ちょっとしたシーンだけど、負傷した広告マンが加害者にジュースを差し出すシーンが印象的だった。尋常じゃない傷を負わされても、加害者を許し、理解するに至ったのは、署長の自殺への懺悔や、広告を出した自らの責任があったから。決して強調してはいなかったけど、この映画を象徴する、なんとも響くシーンだったと思う。 何度も心がえぐられるような、重厚な映画でした!
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