코멘트
北丸

北丸

5 months ago

4.5


작고 작은 나

영화 ・ 2024

평균 3.7

「長安二十四時」や「少年の君」で私を魅了した、ジャクソン・イー(易烊千玺)が主演の映画がネトフリにあるだと?ということで、早速視聴。(見つけたのが昨日だったw ネトフリは検索性悪いし、華流には頗る弱いと思ってたので) 私が一生愛する映画で「海洋天堂」という映画(中国)があるんだけど、そこで描かれた障害のある人とこの作品ではかなり開きがある。その映画とこの映画では同じ障害ある人でも障害の質が違うということもあるが、中国社会がそれだけ変わったということもあるのだろう。色々と便利になり、社会的なサポート(福祉)も整備されている。だけど、人の心はそんなに急速に変わるものではなく、主人公は町中で奇異の目で見られたり、見下すような言葉を投げられる。或いは「同情」されてしまう。そして何より、親が彼の障害を「恥」ているのだ。そのことにどうしようもない苛立ちや怒りを覚え、同時にそのことを諦めて無力感を覚え、いっそ死にたいと思い続けてきたのが冒頭の主人公。 そんな彼がどうやって「変わって」行くのかは、本編を見ていただくとして、この映画はそんな彼が変わって行く様子を様々な場面で描くのだが、それは私たち「障害のない人間」が同情的に思い描く障害者像とは少し違う。 性欲はあるし、恋もする。他者から必要とされることに充実を得るし、お為ごかしのキャンペーンに利用されてしまう自分をきちんと認識もする。そういったことを丁寧に描き通したことは、中国映画業界ではかなり挑戦的ではないのか? 特に障害者の性的欲望、そしてそれをやんわりと拒絶した女性という描写は映画制作陣の気骨を感じる場面だった。 「ねえ、あなたも勃起するの?」とストレートに尋ねられた主人公は恥ずかしそうに顔を伏せながら、やがて「僕も普通の大人の男だ。そんな質問をしてくれてありがとう(台詞はウロ」と答えるとこは、正直この物語のピークといって良い場面だったのではないかと思っている。二十歳の男性を捕まえて幼児のようなふるまいを求めること自体が酷であり、それ自体が彼らの尊厳を踏みにじる行為だとはっきりと突きつけてくるし、それは別に中国に限ったことではなく世界中でそういう状況があるだろうと思う。その意味でこの映画は普遍的なメッセージを大いに含む秀作であり、日本でも広く見られて欲しい作品だ。 最後になったが、主演のジャクソン・イーの演技力が凄まじい。元々ダンスをする人だということもあるだろうけど、身体表現の隅々にまで気を配っているのだろうと思うけど、途中から彼が本当に当事者だとして見てしまっていた。こういう役は本来当事者が演じるのがベストといわれているが、日本でさえそれが実現できないことも多いので、当代一流の役者を呼んだことは限界まで迫ったのだろうと思う。 あとから調べたが、プロデューサー、監督を筆頭に主に女性が作り上げた映画とのこと。それで納得した。この作品に出てくる主な女性は3人いるが、その誰もが一方的にケアするだけの女になってないんだよね。主人公が淡い恋心を抱く女性は非常に正直に彼の元から去り、母親は彼の障害を「恥じて」いていっそ死んでくれたらとさえ思うし、祖母とて決して何もかもが正しい聖母などではない。リアルではないが「リアリティ」は十分だ。男性(男性社会)が一方的に求める女性像を体現していないおかげで、引っかかりなく最後まで見通すことができたし、同じ女性である自分ならどうするかを深く考えさせられた。 ほぼ全編、四川語で喋る映画だけど、四川語って響きが柔らかいのね。それもあって心に染みこむような素晴らしい作品だった。