코멘트
dreamer

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4 years ago

4.0


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퍼블릭 에너미

영화 ・ 2009

평균 3.0

この映画「パブリック・エネミーズ」の「パブリック」は、うまく日本語にならない英語の典型だ。 「公衆」と訳しても、電話かトイレみたいだし、「公共」にすると、政府の作文のようだ。 日本語の「おおやけ」には「みんな」というニュアンスがないわけで、政府の基礎は市民社会にあると憲法や教科書がどれほど訴えたところで、なんだかまるで抽象的で、変な感じだ。 アメリカは、そこが日本と違うということになるはずだけど、とはいえ、この映画の「パブリック」は、アイロニーに過ぎないのだ。 大恐慌時代のアメリカで活躍した銀行強盗のデリンジャーは、まさに銀行から盗むことによって時代のヒーローになっていた。 フーバーFBI長官は、デリンジャーを「パブリックの敵」と呼んだけど、多くの国民にとっては、むしろFBIや銀行の方が敵だったのだ。 政府を市民の味方として捉えるアメリカの神話が崩れ、犯罪者が"反体制の英雄"になるという時代だったのです。 そして、この映画は犯罪者にしてヒーローのデリンジャーを主人公にした作品なのです。 伝記映画というと、子供の頃に親に虐められたとか刑務所で共犯者に出会ったとか、どうしても説明くさくなりがちですが、そこは「ヒート」や「コラテラル」のマイケル・マン監督だけに、前振りも途中経過も一切省いて、脱獄と強盗のスタイリッシュな演出で、映画を押し通してしまうのです。 そして、山場に次ぐ山場の連続、例えるならば、筋肉だけで出来たような映画なのです。 主人公のデリンジャーを演じるのはジョニー・デップ。 抑えた演技がクールでカッコいいし、デリンジヤーを執拗に追うFBI捜査官メルヴィン・パーヴィス役のクリスチャン・ベイルも、いつものようにうまいんですが、二人とも心の内側を窺わせる芝居じゃないので、思いの外、盛り上がらないのです。 そこを支えるのが、デリンジャーの恋人を演じるマリオン・コティヤール。 堅気の暮らしを投げ出して銀行強盗と逃避行に走るわけですが、ジョニー・デップとクリスチャン・ベイルが冷えているとすれば、マリオン・コティヤールには熱が感じられるのです。 この映画の題名が複数形になっているように、「パブリックの敵」は、デリンジャーだけではなく、マリオン・コティヤールの登場するシーンばかりを追って一息をつく映画なのです。