코멘트
樹佳

樹佳

3 years ago

4.5


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남자는 괴로워 15 - 토라, 여가수를 다시 만나다

영화 ・ 1975

평균 3.7

 男はつらいよシリーズ最高傑作とまで言われる今作。  マドンナは二度目となる浅丘ルリ子さん演じるリリーですが、正直僕は出演一度目第11作のリリーさんはあまり好きではありませんでした。どこか情緒不安定で、とらやで皆が寝静まるなか酒に酔ってきて喚き散らして、いつもめちゃくちゃな寅さんでさえ宥めるような女性。  今まで寅さんと同じようにマドンナに恋をしてフラれたような気分になっていた僕は、今作を見るのが少し怖かった。  でも、見てみて絶賛される意味が良く分かった。リリーさんが大好きになった。  当時の女性がどんな立場だったか僕には分かりませんが、リリーさんは凛としていて女である自分に誇りを持っていて、だけど男に幸せにして貰おうなんて考えてなくて、ピシャリと自分の意見を言ってのける本当に格好いいそんな女性。  初めてあった時は酷い別れ方をしても、また再会した時にはぐっとその人の魅力に気付いてしまう。そんな出会いってありますよね。  忘れな草の「ほら、逢っている時は何とも思わねえけど別れた後で妙に思い出すひとがいますね…そういう女でしたよ あれは」 というキャッチコピーがなんだか今作で府に落ちました。  少し話は逸れますが、さくら宅にリリーさんが電話をかけてきた時、リリーさんが遠慮してしまわないように、何度も「本当よ」ってさくらが伝える姿を見てこういう気遣いが何だか今は薄れたように思えてなりませんでした。  多様性だなんだと言われる世の中ですが、よっぽど人間同士の繋がりや情愛がなくなってきているように、20余年しか僕は生きていませんがそのように感じました。  ラストにさくらも言っていたけれど、寅さんとリリーさんはある意味で本当に恋愛や男女の友情などそんなものでは言い表せない周りには分かり様のない切っても切れない心の繋がりのある「ともだち」だったんだろうと思いました。  男女の友情っていうとお互いに「異性として見てない」とか何とか言っちゃうけれど、そうじゃないよね。しっかり異性として魅力を感じてお互いに尊重してるからこそ「ともだち」でいられるんだよね。  寅さんにとってもここまで我が儘な自分をさらけ出して間違ったこと言ったら正してくれて、腹が立ったら本気で言い合えるマドンナはリリーさんだけなんだよね。  きっとこの2人は何度酷い別れ方をしてもどこかで繋がっているんでしょうね。    相合傘のシーンがホントに素敵です。どんなに相手に腹が立っていても、雨が降ったら心配で心配でしょうがない。だけど、喧嘩している手前皆には素直に言えないし、散歩だなんだいって突っ立っている寅さん。不器用だなぁ‥笑 格好いいなぁ  全体通して、寅さんが旅に出るシーンが無かったのも珍しいんじゃないでしょうか。  長くなりましたが、シリーズ最高傑作の名に相応しい何とも愛らしい作品でした!