
Takmaaaaani24

크로니클
평균 3.3
2015.06.13 *映像依存症患者の映画日記* 011 こういう「新しい映画」が産み落とされるが故に、私は映像という病魔に冒され続けるのです。永遠に。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『クロニクル』 (2012年/米 監督:ジョシュ・トランク) 映画には色々な演出方法がありますがPOV(ポイント・オブ・ビュー=主観ショット)というのが流行っています。過去の作品ですと『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーズ・フィールド』、スペイン産のホラー『REC/レック』も同じ部類で、撮影者のカメラがその場に居合わせ偶然収めてしまった映像を、編集し映画化しましたというドキュメンタリーチックな映画を指します。「撮影者の残したフィルムorビデオを映画化しました」という意味合いでファウンド・フッテージ(発見された未編集映像)とも言います。 恐怖感をあおりやすいのでホラー映画によく使われますが、この映画はホラーではありません。カメラを手にした高校生3人が、洞穴にて不思議な発光をする物体に触れてしまい、テレキネシス=超能力を得るというストーリーです。 最初は高校生らしく、超能力を使って他愛もない遊び(レゴを浮かせて組み立てる、女の子のスカートをめくる等)をしていたのですが、ふとした怒りから超能力を使ってしまい、交通事故を引き起こしてしまい「怒っている時は超能力は使用禁止」というルールを3人で取り決めるのですが、これが物語りのコアな部分を突いておりましてね。 超能力とは、正義にも悪にも成り得る。それはちょっとした負の連鎖による感情の爆発によって自ずと容易く悪に転落していく…という、すさまじい「現実」を見せ付けられる。これ、超能力でなくとも社会の中で普段使う「言葉」や「行動」にも有り得ることなんですよね。超能力というファンタジーな素材を扱いながらも普遍的なテーマを描いているところに、観客は共感を得るというワケです。 近年アメコミ映画ブームで娯楽的な大作が作られる中、別視点からの超能力者像を描きながら、娯楽とは相反する社会性を帯びたメッセージを持つ作品の派生は、映像依存症患者にとって、とても印象深いオクスリを処方された気になるのです。