
dreamer

델타 포스
평균 2.9
アテネ発、アメリカ行きのジェット機がハイジャックされた。 犯人は、独自の行動をとる、超過激派のアラブ・ゲリラ。 乗客は、様々な人生を背負った人たちだ。 シェリー・ウィンタース、ジョージ・ケネディ、マーティン・バルサム、スーザン・ストラスバーグなどなど。 イスラエル系の男性だけが選び出されて、ゲリラ隊と入れ替えられる。 マーティン・バルサム、ジョーイ・ビショップたち数人。 報復のため、殺害を計画しているのか? 大統領命令で人質救出に突入する、"デルタ・フォース"と命名された特殊コマンド部隊。 リー・マービンの隊長、前線の指揮をチャック・ノリス。 リー・マービンという大物俳優、及び脇役として、個性的な演技派俳優が出演していることで、この作品の風格が一段と上がったような気がする。 「エアポート」シリーズのサスペンスと、「ランボー」シリーズのアクションを一つに合わせたようなうまい作り方だ。 イスラエル出身で1980年代のアメリカ映画界を席巻した、ヨーラン・グローバスとメナハム・ゴーランが設立した量産プロダクション、"キャノンフィルム"の総帥のメナハム・ゴーラン自らが監督した、B級アクション映画の傑作だと思う。 主人公のチャック・ノリスを群衆ドラマの一コマとして捉え、チャック・ノリスお得意の"スーパーアクション"を見せながらも、決してアーノルド・シュワルツェネッガーの「コマンドー」のような独り立ちのヒーローにしなかった点も成功の一因だと思う。 シュワちゃんほどの強烈な個性のない、チャック・ノリスを、怒涛のように展開していくドラマの中に組み込むことで、彼自身も逆に生きて来たと思う。 救出までのアクションに比べて、ゲリラ側の首領(ロバート・フォスター)を追いつめる第二弾のクライマックスは、チャック・ノリスが主演なので、当然、劇画調になって来て、ロバート・フォスターもボコボコにやられてしまう。 そんな中、自分はアイリッシュなのに「キリストを信じているのだから」と、敢えてユダヤの人々の間に入るジョージ・ケネディの牧師。 無事、救出されて喜びあう人々を背に、死んだ友を無言で運ぶ隊員たち。 グッと胸が熱くなるいいシーンだ。 それにしても、この映画は、イスラエル出身の製作者、監督でもあるため、アメリカ賛歌の大合唱、アラブ憎しのその怒りの凄さには驚かされる。