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カルト教団に妹を拐われ、身代金を用意しろという脅迫を受けた兄・トーマス(ダン・スティーヴンス)は、妹を取り戻すために教徒だけが生活しているエリスデンと呼ばれる孤島に教徒のふりをして潜入する。教団を作り出したマルコム、クイン、フランクの3人によって島は支配されていて、マルコムを葬るために本土から暗殺者が送られるも、疑い深いマルコムの策と護衛によって阻まれていた。 トーマスは島を調べていくうちに、ここで起こっている異変や教団の儀式から、ただの島ではないことに気づき始める。時を同じくして、トーマスが教徒のふりをして紛れ込んでいることに気づいたマルコム達は炙り出すべくさらに過激な行動をとっていく。 ────────── テーマは「信仰と代価」 作中で語られているように、主人公のトーマスもかつてはキリスト教の宣教師として神を信じる側の人間だったが、義和団事件に巻き込まれ捕らえられた際にキリストに祈りを捧げるが聞き入れられず、その事実に絶望し無神論者となる。 そんなトーマスが唯一、心の拠り所としている妹が拐われたこともあって作品の最初から最後まで目がバキバキにキマっていて、他の教徒の目とは明らかに違う殺意と憎悪に満ちた目をしている。 作品はただのカルト教団の話ではなく、エリスデンにいる特殊な力を持つ「本物の神」と、その力を利用するマルコム達の信仰と代価が絡まってストーリーの根幹が作られている。 女神は生け贄を代償として豊作と繁栄を島に与えていたが、マルコム達は女神を縛り付け口の中へ強制的に動物の血を流し込むことで儀式の形を歪めてしまった。それに反発した女神によって島の土は毒素で犯され、家畜の山羊の子供も奇形で産まれるなど島での生活を更に困難なものとなっていく。 問題は生け贄の質ではなく儀式の方法にあるが、それに気付かないマルコムは次第に人間の血を与えるようになる。このすれ違いを繰り返したことで、島の汚染は更に拡大して生活は厳しいものになっていく。主人公の妹が誘拐して身代金を要求したのもこれに起因したもの。 本作で描かれている、信仰するものとされる者の描写は主人公側と教団側で徹底的に比例していて、トーマスは先の件で信仰をやめたが、マルコム達は何処までも神に依存している姿が描かれる。奴隷のように女神を扱っていたが、女神の力無しで生活する選択を排除し、どのまでも依存してしまうことで結果的に神にすがり付くような構図となっている。 APOStLEのタイトルに表現されるように、信じていた神(世界)への信仰をやめたとき、今まで見ていた景色が逆さに見えるような表現は分かりやすかった。 作中で映し出される自然の美しさが印象的で、島に上陸して丘を上っているシーンや、女神が閉じ込められている森が写し出されるシーンなど、淡くも生命力に満ちた色彩が随所に散りばめられている。そんな美しいロケーションで油断していると、バランスをとるかのように差し込まれるグロテスクなシーンの連続に本当に気持ち悪くて吐き気が止まらなかった。ソウシリーズとはまた違う嫌悪感と生理的な拒否反応との戦い。 分からなかったのが縛り付けられている女神と、排水溝の先にいた女神が同一のものかどうか。トーマスが住む家の床下で血を啜っていたのも動くことが出来る女神? 神になろうとした人間は利己的な欲にまみれて息絶え、神を憎み拒絶した人間が正真正銘の神になって生き続けるという結末も落とし所としてはまぁいいのかな。って感じ。トーマスが後継者として選ばれた理由についてももう少し掘り下げてほしかった。
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