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star5.0
【いちばん衝撃を受けた映画】 これまで観た中でいちばん衝撃を受けた映画は?と訊かれたら、迷うことなく本作の名を挙げる。 当時アニメージュという月刊誌にマンガが連載されていて、単行本も持っていた『風の谷のナウシカ』がアニメ化されると知り、その時すでに自分の中で宮崎駿は物凄い存在だったにもかかわらず、正直“こんなんうまくアニメに出来るんかな?”と思っていた。 それが、蓋を開けたら凄かった。特に衝撃的だったのは巨神兵が火を吐く場面(ちなみに原画は庵野秀明)。例によって?2回続けて観た後、茫然自失で映画館から出てきたのを今でもよく覚えている。 ただ、作品そのものに対する思いは当時の絶賛からは変わってきている。 何回も何回も繰り返し観るうちにいつのまにか湧き上がってきた違和感が拭えなくなった。それは、まだ16才の子供でしかないナウシカが全てにおいて完璧にすぎること。この世界の救世主として、2時間ほどの上映時間のなかで一定の(希望を抱ける)結末を描くためにはやむを得なかったであろうとも思うし、逆に救世主であることを運命づけられて生まれたからこその才能だと解釈すればいいのかもしれないが、それはそれでとてつもなく不幸なことではないかと。だからもう手放しで讃め称えることは出来ない。が、それでも本作が、これまで観た中でいちばん衝撃を受けた映画であることには変わりがない。
270