
horahuki

수람요새의 전설
평균 3.4
『火の馬』も『ざくろの色』も物語はあったのだけど、ここまで普通にちゃんとした物語を見せてくれる監督だとは思わなかったので、本当にこれパラジャーノフ?って一瞬なりかけた😂でも映像がいつものパラジャーノフだから、そういう意味では安心して見れたし、今のところこれが一番見やすかった! 映像的には『火の馬』よりも『ざくろの色』的で、正面からの絵画的(静止画的)構図の中のキャラクターなり動物なりの「動」で魅せる感じ。それでいて『ざくろの色』よりも意図が全体的に汲み取りやすくなっているような気がする。あくまでもアレに比べてっていう程度だけど😂 『火の馬』と同様に本作も愛の物語。自分を思う、他人を思う、国を思う。対象はどうあれ、それぞれがそれぞれに抱える思いは一人称で捉えるならば世界の全てと言ってもいいくらいに重大なことであるけれど、その思いがどれだけ強いものであったとしてもその人の主観の域を出るものではない。そんな相対的に矮小な「人」という、国なり共同体なりを構成する個としての中身は時代とともに変わっていくのに対し、全なり精神性なりは(それほど)変わらずに存続し続ける。個の思いを吸収し犠牲にし、何事もなかったかのように全てを飲み込み踏み台にして続いていく人間の普遍的営み。 『ざくろの色』でもそういったことは感じたのだけど、本作の方が分かりやすい分、強烈に伝わってきた気がする。そして『火の馬』の時と同じようにクライマックスまでたどり着いたときに、それまで特に気を向けていなかったものが急に爆発して、心の中を掻き乱されるような感覚に突然襲われた。やっぱりパラジャーノフはすごいなぁ。 本作は固定カメラでの左右対象構図が多く、それを室内ではなく外の自然風景の中で、人の動き、更には動物の動きまでも構図の中に取り込んでやってのける。固定された「箱」と流動的な「中身」。これこそが本作のキモなんじゃないかって思った。 そう思うとアリアスターがパラジャーノフから影響を受けて『ミッドサマー』を撮ったのもめちゃくちゃわかる。卵だったり、個が全に奉仕する姿だったり、そこに至る経緯に「思い」が仕込まれているのではというバックグラウンドだったり。反戦映画だとか、そうじゃないだとかの議論があるようで、確かにそういう要素が強いのだろうけど、個として、そして全としての普遍的な人の在り方に対するドライだけど熱い視点を私は強く感じた。 というか他の方も指摘されてるけど、何なんあのオリジナル音声に上乗せしてくる後追いロシア語…。劇場で隣に座ってる知らん人に延々と喋りかけられ続けるくらい邪魔だし、マジで集中できない。AmazonでDVDの商品説明にロシア語なしバージョン収録が宣伝文句みたいに書かれてたけど、外せるんならなんでつけたまま今まで来たのか(来れたのか)謎…🙄