
なでかた

어리고 아리고 여려서
평균 3.0
「君の膵臓をたべたい」とは対照的な位置にある映画。意図したかの様に、始まりは完全なる純愛ラブストーリー。まさに、「君の膵臓をたべたい」の青くて切なくて甘酸っぱい色彩。しかし、物語が復讐にシフトすることで、青くて、脆くて、情けなくて、頼りない色彩へと変貌する。 タイトルの通り、「青くて、痛くて、脆い」を感じさせた映画。付け加えるなら、「辛くて、わからなくて、気持ち悪い」という感じでしょうか。 人間は常にわかりあえる関係性ではない。互いの距離感や価値観や思考なんてわかりあえたら、武器はいらないし、戦争は起きない。わかりあえたらなんて、まさに理想論。そして、机上の空論か。 人は欠けている部分を補おうとして、その場しのぎの役割を担える人間を置き安心感を得たい。または、優劣をつけることでの、安心感を得たいのかもしれない。 なんで、その場を立ち去るのか。逃げることは恥であるけど、逃げることはわかりあえる場をつくらないこと。人の距離感って実際なんなのか。 なりたい自分になれる人間なんていない。 なりたい自分がなんなのかさえわからない。 その全ては「青さ」で表現できるだろう。 「青さ」には、綺麗と綺麗事、理想と絶望、憧れと嫉妬、栄光と挫折、天才と愚直、正論と空想論。常に相反したものが、混ざっているのが、「青さ」。 本作品には、その概念や人間の形成に焦点が置かれている。 本作品を評価するには、絶対的な差が生まれる。わかる人と吐き気がする人。満たされている人と満たされない人。歩み寄る人と距離をとる人。この様な対立関係が生まれる仕組みが出来上がっている。 だから、皆が武器を捨てて、戦争を反対する人などいないのだ。皆が同じ方向を、向くことはないのだ。 だけれど。 もし。 変われるのだとしたら。 この映画を。 皆と同じ方向を見れたなら。 きっと。 いつか。 戦争が起きない方向に導いていくと信じたい。 少しでもいいから、歩み寄る希望を。 少しでもいいから、わかち合う心を。 少しでもいいから、こっちを見てて。 少しでもいいから、周りを見てて。 そんな思いにさせてくれる映画。 人と人との絶対的な人間関係なんてないけれど、いつかは。いつの日かはそんなことが関係ない。「青くて、痛くて、脆い」世界が救われるといいなと思う。 つまり、めちゃくちゃ面白いけど、賛否が分かれるだろうと思う。