前作での成功を全く鼻にかけず、ショーに向けてひたすら練習に励むメンバー、そして彼らを輝かせる為に全力を尽くすバスタームーン。続編ともなると誰か一人は調子に乗る展開がありそうなものだけど、彼らはそうならない。そんな彼らの姿は僕達観客に初心を忘れない事の大切さを教えてくれる。 実際彼らは決して初心を忘れなかったからこそ更なる高みを目指す事ができ、大舞台でのショーを見事に成功させた。 この映画は最後、観客席から思わず立ち上がり、手すりを握りしめて舞台に釘付けになるバスタームーンのカットで終わる。これは1作目の冒頭の少年バスタームーンが初めて劇場へ来たシーンと重なる。 彼のショーに対する気持ちが子供の頃から全く変わっていない事を示す素晴らしいラストだった。 愛する者を失って心を閉ざすクレイ・キャロウェイに、程度が違うとはいえ、前作で同じく愛する者を失ったアッシュが優しく寄り添って心を癒す展開もとても良かった。 映画評価基準 この映画が好きか 8 没入感 8 脚本 7 映像 9 キャスト 10 感情移入度 10 音楽 10 余韻 10 おすすめ度 8 何度も観たくなるか 8 計88点