2020.5.4.076 rh 娘の希望で鑑賞。厳しい校則に縛られる生徒たち。主人公のソラはある日“髪の色が明るい”という理由で学校に入れてもらえない同級生を見てブラック校則を無くすことを決意し行動に移す。って内容なんだけども、蛇足が多いというか、ドラマチックにしすぎというか、全然まとまってないという印象。ラップと何を言いたいかわからない演説、要らないのに尺とりすぎ。観ていて冷めるし、ちょっと恥ずかしくなる。実在する“ブラック校則”に切り込む映画だと思ったんだけど、ちょっと違った。題材はいいと思ったので残念。

(￣- ￣ ) ﾝｰそもそもやで、自由にしたいならそういう学校に行くべきなんじゃない？校則が悪いわけじゃない ただ体罰とかは良くないがしかし、厳しい先生がいないと校風は崩れていくと思う 茶髪が地毛ってお父さんが外国人なんだから普通にわかると思うんだけどそれが通らないのは変だなと思う、あとヒロインかわいくない雑誌のモデルで見る分にはいいけど・・・

「“個性を主張する”という横並び」 テレビドラマやhuluのサイドストーリーは未鑑賞なのでそちらではどうかわかりませんが、そもそも本作には“ブラック校則”は登場しません(笑) 生徒が学校が提出を求める申請を頑なに出さないだけです。 「校則そのものの是非」「運用する側の教師の問題」「一枚岩ではない生徒」などなど、ブラック校則問題を構成するいろんな要素はしっかり散りばめられていて好印象なのですが、まったくドラマがそれに向かっていってないので、全然盛り上がってきません。「校則を変えるんだ！」という出発点から「個性を大切に」までのプロセスが繋がっておらず、登場人物たちの成長が問題提示と対になっていないので、ラストに爽快感がないのが残念です。この題材である必然性がまったくありません。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 「個性を尊重し“そのひと”を見よう！」という尊いメッセージに対して、登場人物(とくにモブキャラたちや外国人労働者たち)の描き方があまりに類型的かつ横並びなのが非常に気になりました。「“個性を主張する”という横並び」を揶揄した高度な皮肉なのかと疑ってしまいます。何が一番納得いかないかって、ラストで生徒「全員」が「同じように」「反抗する」こと。「ばかだなぁまったく」と笑って見てる生徒がひとりもいない。少なくともわたしはこの暴動の片棒を担がされるのはご免だと思って見てしまいました(笑) あれはただのわがまま。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ これまでお話の不満をこれでもかと述べてきましたが(笑)生徒役のみなさんはとてもよかったです。佐藤勝利さんは、ドラマデビュー作での伝説の台詞「トウチャン、ヤサイドロボウガイルヨー(棒棒棒棒棒)」からの成長に目頭が熱くなってしまいます(笑) 顔面人間国宝なのに冴えないキャラクターがよく似合う。高橋海人さんのお芝居ははじめて見ましたが、本人のふにゃっとした魅力がキャラクターの柔軟性にもいい影響を与えており、とてもよかったです。「野ブタをプロデュース。」の山下智久さんを彷彿とさせるような感じでした。 そして何よりヒロインのモトーラ世理奈さんの存在感。「わたしはわたし」という強い主張が立っているだけで溢れ出ています。 キャストについてただひとつだけ。なぜラップが扱われているのに、田中樹さんにラップをさせないのか！！！！笑 ジャニーズ案件のアイドル映画にも関わらず樹にラップさせないだなんて、それだけでマイナス100万点レベルの失態ですよ！笑 2019年公開。監督は「いちごの唄」やテレビドラマ「美食探偵 明智五郎」などの菅原伸太郎さん。主演はセクゾ佐藤勝利さん & キンプリ高橋海人さん。