ジュネ3.5直近で劇場公開された新作をレビュー、今回取り上げるのは『私は確信する』。フランスで起きた未解決事件をもとにした法廷劇です。 ------------------------------------------------------------ テーマは単純明快、この手の法廷サスペンスにありがちな「偏見と先入観の生む危険性」になっていて、ヴィギエ事件に関してもフランスの警察や司法のいい加減さに呆れます。メディアを含めて全員が推測のもとに断罪を続け、具体的な証拠を見つける努力を怠ったわけですから、結論が出るのに10年かかるのも当然でしょう。 ------------------------------------------------------------ ただ、事件の当事者になってしまうと、「公平性」に従うことがいかに難しいかを思い知らされる作品でもあって。一介の主婦が理由もなく資料の閲覧を認められ、そして捜査にのめり込んでいくという設定の時点で主人公のノラはかなり強引な創作キャラなんですけど、半ば狂気的に事件を追いかけていくノラがいるからこそ、もう一人の主役であるデュポン弁護士の「法の真意を問う」態度がより際立って見えました。 ------------------------------------------------------------ とはいえ懸念されるのは、本作もまた「偏見を助長する」結果になりはしないか、という点です。贔屓目に見ても、劇中で夫のジャック・ヴィギエは憐れな犠牲者として描かれ、彼を有罪に追い込むきっかけを作った愛人の男は気色悪さを強調して描かれます。デュポンの力強い弁論に心を動かされつつも、果たして「愛人が犯人に違いない」などと邪な考えに支配されず劇場を後にできるでしょうか。自らを律する心を試される1本です。좋아요10댓글0
wishgiver4.0フランスの実際の未解決事件、ヴィギエ事件をモチーフにした作品。 法廷劇としてはあっけない幕切れに感じましたが、ヒューマンドラマとしては超見応えがありました。 ---------------------------------------------- 大学教授ジャック・ヴィギエの妻スーザンが失踪し、ジャックは容疑者として勾留され裁判にかけられることになる。 レストランのシェフ、ノラはヴィギエの娘が自分の息子の家庭教師である縁からこの事件に関心を持ち、ヴィギエの無罪を確信する彼女は彼を救うために奔走する。 ---------------------------------------------- このノラのなりふり構わない真剣さに思わず引き込まれました。 ヴィギエを救うために250時間もの通話記録を文字起こしすることになった彼女は息子も仕事もそっちのけで全力を尽くします。 シェフとしての仕事っぷりもカッコいいし、この事件にのめり込んでいく様も非常に共感が持てます。 一方、ヴィギエの弁護を担当するエリート弁護士、デュポン=モレッティは彼女の熱意と能力を買いながらも、彼女の思い込みを否定しながらなんとか冤罪を回避すべく、こちらも全力を尽くします。 この二人の正義感と熱意こそが本作の醍醐味で、ノラを演じたマリナ・フォイス、モレッティ役のオリヴィエ・グルメ(『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい』のコクラン!)の白熱の演技に魅了されました。 ---------------------------------------------- 日本やアメリカとはかなり異なるフランスの司法制度も見もので、去年観た『ブレスレット』を思い出しました。 2021.3.25@伊勢進富座좋아요7댓글0
cocoa4.0原題は「Une intime conviction」、「内なる確信」、「心証」とかの意味ですが、珍しく邦題の「私は確信する」が好きでした。 フランスで実際にあった「ヴィギエ 事件」の裁判を描いたストーリー。 裁判ものは好きですが、これがなかなか秀逸な見応えのある作品で驚きました。 フランス南部トゥールーズの街で3人の子どもと夫を残してスザンヌが失踪。 その後、容疑者として夫ジャックが拘留される。 一審では無罪、さらに控訴され二審ではどうなるのか。 映画ではジャックの娘の知人であるノラ(マリナ・フォイス)が有能な弁護士デュポン=モレッティ(オリビエ・グルメ)に弁護を依頼する。 モレッティは250時間に及ぶ通話記録の文字起こしをノラに頼む。 最初は膨大なCDの量に困惑したノラだが、聴いていく内に事件にのめり込んでいく描写がうまい。 ノラはシェフの仕事をしながら一人息子を育てるシングルマザー。 しかし裁判の資料作りや傍聴で仕事も子育てにも支障が出るようになる。 モレッティに認められたり、激しく口論をするシーンもあるがノラの傾倒ぶりは最後まで止まらない。 そもそもギヴィエ 事件は遺体もなく動機も証拠もない中、マスコミが「ヒッチコック狂の完全犯罪」と煽り立てたのも事実。 さらにスザンヌの愛人デュランデが多くの人間にジャックの醜聞を流し、あることないことを噂で広めた事実もあります。 最終弁論でモレッティが訴えるのはあくまでもジャックには証拠がないと言うこと。 決してデュランデ犯人説ではない。 モレッティがうつ病のジャックに対して「何か言ってやれ。立つんだ。自分の身を守るんだ!」と強く言うシーン。 その後、無罪を勝ち取り家族やモレッティが喜ぶシーン。 ノラとの会話は聞こえないがノラの協力を称えるような包容は何だかジーンとしました。 ほとんど実在の登場人物の中でノラだけはフィクションだとか。 (厳密に言えば、ノラはジャックの教え子でその後はパートナーらしい) しかし、映画そのものは作り方がとてもうまく、テンポが良い。 観るものをそのままストーリーに引き込む力があると思った。 デュポン=モレッティ役のオリビエ・グルメは今回の作品が一番好きでした。좋아요3댓글0
NO_C4H101.0よくわからん映画。 開始早々多数の人物がでてきてよくわからん。 主人公が子供をほっぽりだして、職を失ってまで、知人の親を救うのがよくわからん。 弁護士も主人公を頼ったり、無下にしたりする理由もよくわからん。 証言の矛盾みたいなことを言ってるが、どう矛盾するのか整理されないからよくわからん。 証拠が全て印象で決めてはいけないと言いつつ、最後は演説で終わらせようとする結末はよくわからん。 推定無罪なんて、法学をかじった人間なら当たり前の理屈だし、むしろ物証も死体も出てない状況で再審が認められる理由がよくわからん。 見始めてしまった以上、結末を知らざるをえず、最後まで見たが、動きも少なくて退屈な映画である。좋아요2댓글0
YUI3.5実話ベースの法廷劇。 淡々としてるが、事実の虚構が入り交じる中で、被告の無罪を勝ち取りたい主人公が奔走する。 こちらとしてはのめりこみすぎる主人公を一歩引いた視点で観られるので、尚更どれが真実なのか興味深かった。 弁護士の犯人を挙げるのではなく、無罪を勝ち取る為の裁判、のようなセリフと、少し長かったが最終弁論がとても印象的。 フランスの裁判は陪審員が裁判長と同じく前に並ぶのを知らなかったから、ずっとこの 人たちは何なんだろうと思っていた。 証人たちはあんなラフな格好でいいのか、フランスの法廷劇は初めてだったからなかなか面白い。좋아요1댓글0
Taul3.5『私は確信する』鑑賞。フランスの裁判が興味深い。Fan's Voiceのトークイベントの動画の見たがやはり関係者の供述と最終弁論が重要でそれにより「内なる確信」を問われるそうだ。そんな中公平に真実を追って見つめることとは。事実という緊張感やラストまで引っ張る見応えはあるが、主人公の理由が掴みにくいなど映画として微妙なとこも。ただ息を詰めて見て後で考えるという法廷劇の醍醐味を体験。ヒッチコックが関係ないのも惑わされでないという味かも。좋아요1댓글0
ジュネ
3.5
直近で劇場公開された新作をレビュー、今回取り上げるのは『私は確信する』。フランスで起きた未解決事件をもとにした法廷劇です。 ------------------------------------------------------------ テーマは単純明快、この手の法廷サスペンスにありがちな「偏見と先入観の生む危険性」になっていて、ヴィギエ事件に関してもフランスの警察や司法のいい加減さに呆れます。メディアを含めて全員が推測のもとに断罪を続け、具体的な証拠を見つける努力を怠ったわけですから、結論が出るのに10年かかるのも当然でしょう。 ------------------------------------------------------------ ただ、事件の当事者になってしまうと、「公平性」に従うことがいかに難しいかを思い知らされる作品でもあって。一介の主婦が理由もなく資料の閲覧を認められ、そして捜査にのめり込んでいくという設定の時点で主人公のノラはかなり強引な創作キャラなんですけど、半ば狂気的に事件を追いかけていくノラがいるからこそ、もう一人の主役であるデュポン弁護士の「法の真意を問う」態度がより際立って見えました。 ------------------------------------------------------------ とはいえ懸念されるのは、本作もまた「偏見を助長する」結果になりはしないか、という点です。贔屓目に見ても、劇中で夫のジャック・ヴィギエは憐れな犠牲者として描かれ、彼を有罪に追い込むきっかけを作った愛人の男は気色悪さを強調して描かれます。デュポンの力強い弁論に心を動かされつつも、果たして「愛人が犯人に違いない」などと邪な考えに支配されず劇場を後にできるでしょうか。自らを律する心を試される1本です。
wishgiver
4.0
フランスの実際の未解決事件、ヴィギエ事件をモチーフにした作品。 法廷劇としてはあっけない幕切れに感じましたが、ヒューマンドラマとしては超見応えがありました。 ---------------------------------------------- 大学教授ジャック・ヴィギエの妻スーザンが失踪し、ジャックは容疑者として勾留され裁判にかけられることになる。 レストランのシェフ、ノラはヴィギエの娘が自分の息子の家庭教師である縁からこの事件に関心を持ち、ヴィギエの無罪を確信する彼女は彼を救うために奔走する。 ---------------------------------------------- このノラのなりふり構わない真剣さに思わず引き込まれました。 ヴィギエを救うために250時間もの通話記録を文字起こしすることになった彼女は息子も仕事もそっちのけで全力を尽くします。 シェフとしての仕事っぷりもカッコいいし、この事件にのめり込んでいく様も非常に共感が持てます。 一方、ヴィギエの弁護を担当するエリート弁護士、デュポン=モレッティは彼女の熱意と能力を買いながらも、彼女の思い込みを否定しながらなんとか冤罪を回避すべく、こちらも全力を尽くします。 この二人の正義感と熱意こそが本作の醍醐味で、ノラを演じたマリナ・フォイス、モレッティ役のオリヴィエ・グルメ(『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい』のコクラン!)の白熱の演技に魅了されました。 ---------------------------------------------- 日本やアメリカとはかなり異なるフランスの司法制度も見もので、去年観た『ブレスレット』を思い出しました。 2021.3.25@伊勢進富座
cocoa
4.0
原題は「Une intime conviction」、「内なる確信」、「心証」とかの意味ですが、珍しく邦題の「私は確信する」が好きでした。 フランスで実際にあった「ヴィギエ 事件」の裁判を描いたストーリー。 裁判ものは好きですが、これがなかなか秀逸な見応えのある作品で驚きました。 フランス南部トゥールーズの街で3人の子どもと夫を残してスザンヌが失踪。 その後、容疑者として夫ジャックが拘留される。 一審では無罪、さらに控訴され二審ではどうなるのか。 映画ではジャックの娘の知人であるノラ(マリナ・フォイス)が有能な弁護士デュポン=モレッティ(オリビエ・グルメ)に弁護を依頼する。 モレッティは250時間に及ぶ通話記録の文字起こしをノラに頼む。 最初は膨大なCDの量に困惑したノラだが、聴いていく内に事件にのめり込んでいく描写がうまい。 ノラはシェフの仕事をしながら一人息子を育てるシングルマザー。 しかし裁判の資料作りや傍聴で仕事も子育てにも支障が出るようになる。 モレッティに認められたり、激しく口論をするシーンもあるがノラの傾倒ぶりは最後まで止まらない。 そもそもギヴィエ 事件は遺体もなく動機も証拠もない中、マスコミが「ヒッチコック狂の完全犯罪」と煽り立てたのも事実。 さらにスザンヌの愛人デュランデが多くの人間にジャックの醜聞を流し、あることないことを噂で広めた事実もあります。 最終弁論でモレッティが訴えるのはあくまでもジャックには証拠がないと言うこと。 決してデュランデ犯人説ではない。 モレッティがうつ病のジャックに対して「何か言ってやれ。立つんだ。自分の身を守るんだ!」と強く言うシーン。 その後、無罪を勝ち取り家族やモレッティが喜ぶシーン。 ノラとの会話は聞こえないがノラの協力を称えるような包容は何だかジーンとしました。 ほとんど実在の登場人物の中でノラだけはフィクションだとか。 (厳密に言えば、ノラはジャックの教え子でその後はパートナーらしい) しかし、映画そのものは作り方がとてもうまく、テンポが良い。 観るものをそのままストーリーに引き込む力があると思った。 デュポン=モレッティ役のオリビエ・グルメは今回の作品が一番好きでした。
NO_C4H10
1.0
よくわからん映画。 開始早々多数の人物がでてきてよくわからん。 主人公が子供をほっぽりだして、職を失ってまで、知人の親を救うのがよくわからん。 弁護士も主人公を頼ったり、無下にしたりする理由もよくわからん。 証言の矛盾みたいなことを言ってるが、どう矛盾するのか整理されないからよくわからん。 証拠が全て印象で決めてはいけないと言いつつ、最後は演説で終わらせようとする結末はよくわからん。 推定無罪なんて、法学をかじった人間なら当たり前の理屈だし、むしろ物証も死体も出てない状況で再審が認められる理由がよくわからん。 見始めてしまった以上、結末を知らざるをえず、最後まで見たが、動きも少なくて退屈な映画である。
YUI
3.5
実話ベースの法廷劇。 淡々としてるが、事実の虚構が入り交じる中で、被告の無罪を勝ち取りたい主人公が奔走する。 こちらとしてはのめりこみすぎる主人公を一歩引いた視点で観られるので、尚更どれが真実なのか興味深かった。 弁護士の犯人を挙げるのではなく、無罪を勝ち取る為の裁判、のようなセリフと、少し長かったが最終弁論がとても印象的。 フランスの裁判は陪審員が裁判長と同じく前に並ぶのを知らなかったから、ずっとこの 人たちは何なんだろうと思っていた。 証人たちはあんなラフな格好でいいのか、フランスの法廷劇は初めてだったからなかなか面白い。
Taul
3.5
『私は確信する』鑑賞。フランスの裁判が興味深い。Fan's Voiceのトークイベントの動画の見たがやはり関係者の供述と最終弁論が重要でそれにより「内なる確信」を問われるそうだ。そんな中公平に真実を追って見つめることとは。事実という緊張感やラストまで引っ張る見応えはあるが、主人公の理由が掴みにくいなど映画として微妙なとこも。ただ息を詰めて見て後で考えるという法廷劇の醍醐味を体験。ヒッチコックが関係ないのも惑わされでないという味かも。
SunFlower
2.5
Hulu
ほのさん
3.0
子どもが父親の味方なのがいい
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