화이트 타이거

ある意味現実的で社会風刺的な内容で、展開は特に面白く無かったけど、インドの街並みの映像は観ていて面白かった

アカデミー賞脚色賞にノミネートされている、インド人作家によって書かれブッカー賞も受賞した小説が原作。インドの若者が来印する中国の首相に向けて書いた手紙の文面がナレーションとなり、彼の幼少期からなぜ今殺人犯として指名手配されているのかが描かれた作品。 成り上がり物としても、サスペンスとしてもおもしろいし、何よりインドの絶対的階級社会による独特の文化、慣習が分かるのがすごく楽しい。 特にびっくりしたのは、主人達がホテルに滞在する間、使用人達は駐車場に暮らすという事。本当の事なのだろうか。しかも車に寝泊まりとかでなく、ちゃんと部屋やベッドが。 主人公が使える主人の妻役プリヤンカー・チョープラーというインド人の女優がとてもきれいでした。主人公も結構かっこよかった。特に現在のオールバックの長髪。 ブラックジョークの効いた語り口が軽快で、インドにいちいち驚かされながら、後半にサスペンス展開もハラハラで、あっという間に感じました。おもしろかったです。

めちゃくちゃ皮肉がきいてる。オープニングでズドンとくる。主人から1ルピーすら盗まない使用人は正直者だからなのかとか、家父長制とか農村部の貧困とか、カースト制度などいろいろ詰め込まれているが説教臭くない。アショクやピンキーもアメリカナイズされて、反カースト制度、平等意識があるようでないという口だけの人物って皮肉もいい。"99.9%のインド人は檻の中に囚われている"という言葉も印象的だ。原作もインド人、スタッフもほぼインド人で制作されているのも凄いことだと思う。