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キックアス、キングスマンで有名なマシュー・ヴォーン初監督作品かつダニエル・クレイグの出世作。 ガイ・リッチーが降板したために、監督になったらしい。この時はまだ彼の独特な音楽の使い方はなし。またダニエルがボンド役に選ばれるきっかけになった作品でもある。 まだ知名度の低かった時のトム・ハーディーやベン・ウィショーも出演しているので、英国俳優好きにはたまらない。 映画のタイトルであるレイヤーケーキとは、下っ端のチンピラから上層部のボスまで、裏社会の階層(レイヤー)をケーキに例えた言葉。一番上はおいしそうだが、裏社会の仕事はそんなに甘くない。  主人公は名もなき麻薬ディーラーだが、「おいしい仕事はそれほど甘くない」ことをよく知っている。彼が自らに課すルールは合計11カ条。①常に少人数で動け、②決して目立つな、③欲張り過ぎるな、④敵を知り、尊重しろ。法律をバカにする奴は、本当のバカだけだ、⑤取引は紹介された人物だけとしろ、⑥末端のユーザーは避けろ。必ず問題が起こる、⑦何より避けるべきは、目立ちたがりのえせギャングだ、⑧正当に稼げ、⑨供給者に金をちゃんと払え、⑩計画を立て、それに従え、⑪好調なうちに引退しろ。引退を決意し最後の仕事に取り掛かる。いつも通りの仕事だと思いきや何かが違う、、、。主人公は最後のルールを守ることはできるのか。 「これがレイヤーケーキ(階層社会)というものだよ、若者。」この一言に全てが詰まっている。
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