
星ゆたか

The Umbrellas of Cherbourg
Avg 3.4
2025.2.11 【座談会レビュー*40回】この2025年1月からBSTV10放送(無料)『館ひろしのシネマラウンジ』という番組が始まり。 映画評論家·伊藤さとりさんとノーカットCM無しでの放映。 放送前後にお二人の注目ポイントや私的話まで語られるいい放送があったので。皆さんと共に鑑賞し。その後の緊急座談会です。星ゆたか、光みちる、雲かすみ、水すみかでお送りします。どうぞ宜しく😃✌️。 (星)名作映画をただ見られるだけでなく対談式の解説が入る嬉しい放送ですね。 本当に何十年ぶりにみましたよ。一番最初にみたのは10代のTV放送でした。淀川長治さんの日曜洋画劇場か、NHKの番組だったか?。 記録が残ってないんですが。 (光)まず館さんの想い出話と。 注目の劇中場面の、主演2人のロケーションでの台車に乗せての不思議な移動撮影(2人の歩行が滑るような感覚)の前話は参考になりました。あの惚れあった20歳の青年と17歳の娘が、男の召集で別れなくてはならなくなる前の晩の切ない場面です。後で劇場ミュージカルの背景移動の感じを出したかったのか?という解釈も…。 (雲)よくミュージカルは普通の会話が突然歌に変わるので嫌いなんて人もいますが。 この作品はその普通の会話も全て歌というのが、当時も今も独特で、オペラミュージカルとでも言うのか。だからかしら、若い男女の悲恋が一つの様式に単純化されて。無駄なものが取り外され、おとぎ話のような味わいになりましたね。 (水)そうですね。恋のロマンティシズムとセンチメンタリズムだけが特化されて、見る者の心に直接に響いてくる感じですか。雨傘屋の母娘(父失くし)と。病身の叔母と暮らし自動車整備士の青年。 その2人の結局、結婚相手になる別の人間、傘屋の経営を助ける宝石商の男と。叔母の世話をするその娘。この2人も主人公2人に劣らず中々魅力的で。 物語は、恋人と結ばれず、別の伴侶との幸せの話で、結果的には、それでも切ない話だけれど、いい相手で良かったなと思わせてくれました。 (星)物語は1957年の中頃から1962年のクリスマス位までの話です。アフリカやフランス領の植民地インドネシアの独立戦争が盛んな時代ですね。青年も召集で出兵していき。 途中負傷し入院したので、その為、娘と連絡が途絶え。彼との子を身籠って不安になっている娘の所に親切な男が現れて、しかも家業の支援や子も一緒に育ててあげようと言ってくれたんです。この男と結婚しても仕方ないと…。 (光)昔話でこんなのが。遠距離恋愛の女性が。手紙が唯一の交流手段だった時代に。毎日手紙を書いた相手でなくて。その手紙を毎日配達してくれた郵便配達員と恋仲になって結ばれたって話がありますね。 そばにいる人間の方がやはり、情が移るって事でしょうか。 (雲)カトリーヌ·ドヌーヴさんは今も現役ですが。この時19歳で本当に美しかったです。この頃、実生活ではロジェ·ヴァディデム監督と。未婚のまま男の子を産み、結局別れた後の出演で。愁いに満ちた雰囲気はそういった失意があったのではと言われたそうです。 特にあの最終章で❄️雪の聖夜の再開場面。今の妻と子供は買い物へ。昔の彼女との愛児が車の中。彼女が彼の経営するガソリンスタンドの室内で言葉をかける所。『あなたは幸せなの?』と聴く場面の表情です。 (水)相手役のニーノ·カステルヌーヴォさんは当時27歳で。デビューは22歳の「刑事」(ピエトロ·ジェルミ監督)なんですね。あれも主題歌が有名でした。♪『アモーレ、アモーレミオ…』またこの「シェルブールの雨傘」はミシェル·ルグランが音楽で。♪『モナーム、モナーム…』で、このイタリア語、フランス語は耳に残りますね。そして雲さんの話の流れでいくと。彼のガソリンスタンドへ偶然給油によった所で。彼女とのあの愛くるしい実子には、あえて近くへ行って言葉をかけず。彼女の問いには『幸せだよ』と答え、帰ってきた今の妻子と雪❄️の中戯れる場面が何とも切なくて…涙が止まりませんでした。 (星)いつまでも心に残る、やはり名作でしたね。監督はジャック·ドミーさん。当時32歳。この作品でカンヌ国際映画祭グランプリ。この後カトリーヌ·ドヌーヴ姉妹主演の「ロシュフォールの恋人たち」(66)「ロバと王女」(70)などがありましたが。本作が最高と言われてます。話を初めに戻しますが。今回と同じBS10では、別枠で「加藤浩次とよしひろのサンデーシネマ」という放送でも、2人が解説·感想を語る形です。そんな形で映画を見せるというのは、やはり嬉しいですね。今の世の中、個人で簡単に映画は見られますが。この2025年の解説が入る事で昔が現代と交流するんです。また今の感想で、複数人で感動を共有して、更に裏話で盛り上がるのはとてもいいです❗️さてそれではこの辺で『サヨナラ、サヨナラ』(淀川長治節)どうもありがとうございました✨