
ジュネ

Scary Stories to Tell in the Dark
Avg 3.1
2020年49本目は、『ジェーンドゥの解剖』や『トロールハンター』など徐々にその名を知らしめているアンドレ・ウーヴレダル監督の最新作『スケアリーストーリーズ』。 ------------------------------------------------------------ 主人公は引っ込み思案なオタク少女で、本当に親しい友人はオーギーとチャックの2人だけ。ところがひょんな事から見つけた呪いの絵本がきっかけで、友人が次々に危機に巻き込まれてしまいます。普通であれば恐怖に直面しながらも、仲間と共に謎の解決にあたる展開を期待するのですが、本作ではいとも簡単に仲間が「消えて」しまいます。主人公は自らのちょっとした好奇心のせいで大切な友達を失う十字架を背負う羽目になるのです。 ------------------------------------------------------------ いたいけな少女に生涯トラウマ級の罪悪感を与えるあたりに、製作に携わっているギレルモ・デル・トロのダークファンタジー要素を感じさせます。また、物語の舞台をベトナム戦争が迫り来る1968年にすることで、非現実的な恐怖とはまた違う切迫感が街に漂っており、鬱々としたムードを演出するのに一役買っているのが見事です。 ------------------------------------------------------------ 絵本に描かれるストーリーが妙にグロテスクで多種多様なのも面白いんですけど、最終的にゲームで遭遇するようなモンスターが出てきて途端にチープになるのはもったいない限り。おまけに無敵ではなく物理攻撃が通用する存在として描かれるため、単なるパニック映画の趣になってしまいます。ここは最後までジワジワと迫り来る怖さの世界観をキープしてほしかったですね。