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「さよならウルヴァリン、お疲れ様ヒュー・ジャックマン」 「X-MEN」のウルヴァリン最後の作品。17年間いくつもの作品で主役を張り続けてきた彼の活躍に幕が降ろされる。長いことウルヴァリンを演じていたヒュー・ジャックマンもX-MENで観るのは最後。ちなみにチャールズを演じるパトリック・スチュワートもこれで見納めとなる。 今までの勢い任せの派手なバトルなX-MENとは違い、ドラマ性に重きを置いてる作りとなっているコトに面食らう。1人の少女とのロードムービーでもあり、段々と心を開いていく様は家族ドラマのテイストもある。ドラマ性に重きを置いてるとは言ってるが勿論アクションシーンもある。今までみたいに派手なCG使いまくりとは違いひたすら爪爪爪なアナログアクションではあるが。 眼は充血、髪や髭はボサボサ、アル中のような精も根も疲れ果ててるように見える老いたウルヴァリンが、ボケが入ってるチャールズを介護している姿を見るのは一通り見ただけでそんなにシリーズファンでもない自分でもキツかったぐらいだし、ディープなファンは卒倒するんじゃなかろうか。逆に今回のローラ役の娘が凄かった。「キック・アス」のヒットガール並のアクションで殺しまくる様は凄い。R15なだけあって何気にシリーズ中1番残虐グロ描写が多い。 旅した後の行き着く先にはどういう結末が待っているのか。その結果とある男の生き様に感動するであろう。泣けるアメコミというのは強ち過言ではないと言えるデキであった。が、不満もなくは無い。特に敵のショボさには辟易したわ。ショボいくせにシツこいし、義手になった意味とか全く生かされてなかったし。 時系列は監督的にはFP(フューチャー&パスト)の後でシリーズ的に1番最後の時間らしいが、パラレルワールドとかになったとしても、来年ニューミュータンツだのダークフェニックスだのまだやる中で最終的な終着点がこの話だとしたら重過ぎて受け入れたくない気持ちもどっかにある。受け入れるにはもうちょっと時間がかかるかも知れないが、何はともあれヒュー・ジャックマン、お疲れ様でした。
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