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「音楽で未来を切り開く」 世間的には大絶賛されてる本作だが、自分はそれ程盛り上がったかと言われると首を捻る。いや、面白かったのは言わずもがななんだが、どうにもストーリー的に細かいトコロが気になって素直に楽しめない部分があったコトは否めない。前作の「はじまりのうた」が素晴らしかっただけに期待値も上げまくった自分のせいでもあるが。 目立った不満点を言うと、まずバンドメンバーが余り掘り下げらていない。メガネとモジャは初期のメンバーだけにそれなりに出番もあったが、黒人とチビ2人が殆ど掘り下げられてない。キャラ的に面白そうな感じしてたのに、もっと出番増やして欲しかったな。そしてラストの展開。詳しくはネタバレで。 色々と文句言ってるのでダメだったんじゃないかと思われがちだが、期待が大きかったからこその厳しい目での不満であって、映画としては十二分に楽しかったと言える。特に音楽は本当に素晴らしい。中盤の妄想PVみたいな演奏は1番のお気に入り。あと、バラードを聴いてるヒロインのシーンで不思議と泣きそうになった。この監督の音楽センスは自分のツボにガンガン入ってくる。 キャラクターもメインを張る人達は皆立っている。特に兄貴が良い。最初挫折した反動からのイヤミをネチネチ言うだけの兄貴だと思ったが、弟の1番の理解者で皮肉を言いつつも弟を成長させる存在。 と音楽が好きなら今作もハマるんじゃないだろうか。それだけにラストの展開が惜しすぎる。ここで自分は評価を下げるコトになってしまったなぁ。 -----ここからネタバレ----- ラスト、主人公がイギリスに行くのにバンドメンバーに何一つ言わずに勝手に立ち去るのがちょっと頂けなかった。そこは一言言うか、一緒に行こうぜぐらい言っても良いんでないの。イギリスに着いた後に言うかも知れないとか言ったって、そこを描かれてない時点で妄想だしさー。もっと言えば家族問題もあまり解決してないし、強烈にモヤモヤ感満載だった。あくまで主人公とヒロインのイチャイチャ青春音楽映画だったと割り切れば良いのかのう。
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