Comment
my life

my life

10 months ago

4.0


content

The Moon

Movies ・ 2023

Avg 3.4

何かと気になってしまった「月」を初鑑賞してみた。気になった、その理由は石井裕也監督の作品なので。そして、実際に起きた事件をモチーフにしているのもポイントなのだ。今回はコトの顛末をそれなりに知っている状況下で触れてみたい。 石井裕也監督の作品とは個人的には好みなものが多く、すこぶる相性も良い。「舟を編む」と「ぼくたちの家族」の順に好きやけど「愛にイナズマ」も割りと好みではあるのだ。 とまぁ、それらの作品と比べると本作は明らかに違う。余りにも暗い。実話ベースなので、それは仕方がないのだけど。でも、暗くて重い作風も個人的には好みであるので気付けば、がっつり引き込まれてしまう結果に。 “言葉の中に隠された言葉” どうにも、妙に引っ掛かるセリフを耳にする。フムム、本作にはそう言った心理の内側をえぐる台詞が多い。何気ない会話のように思えて、それとなくトゲがある。 それは、終盤に進むにつれて様々な感情が交錯していく感じ。何処に向けて、この感情を持っていけば良いのか難しいトコロではあるけれど、一歩引いたスタンスのように少し距離をとって客観的に観ていたい気分の今日この頃。 ところで、夫婦の描き方が良く出来ていると感じる。まるで、この閉塞された世界に一筋の光をもたらすように…月の灯りがそれ導くように。非常に重いテーマを掲げているが引き寄せられたのも事実。 人の感情は弱くて脆いもの。こう言う独特なタッチで心の闇を描いた作風は、邦画独特のものだとも感じた次第であるのだ。