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ラウは海、または自然のすべて。 太古の日本で言うところの神なのか。 神がその命を救うか、奪うか。 その選択に、温かさや非情さはない。 そして人間にはいつも選べない。 神は、自然は、ただそこにあって、人間はただこの与えられた生を、喜び、悲しみ生きるだけ。 喜びを恋、悲しみを戦争、人間には抗うことのできない自然の残酷さを津波で表現しているのだろうが、どれも胸に迫るものがない。 ラウの、人間には抗えない万能観や、抗えないゆえの残酷さがもっと深く表現されていたら胸に染みたかも。 そもそもすべてはそこにあるのみ、という死生観だったらこれでいいのか。 物事の真理を静かに表現する映画は好きだが、これでいいのかよくわからない。 深みを追求したらジブリ映画のような名作ができそうだけど。
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