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ここで描かれる自由恋愛像は後のアメリカン・ニューシネマやフリーセックス、ヒッピーの誕生に結実した。「俺たちに明日はない」のシナリオが最初トリュフォーに持ち込まれたこと(彼は監督を断った)や、「明日に向かって撃て!」の三角関係が本作に似ているのは偶然ではない。「突然炎のごとく」の原題が「ジュールとジム」、「俺たちに明日はない」が「ボニーとクライド」、「明日に向かって撃て」が「ブッチ・キャシディとサンダス・キッド」だしね。2人の名前を並べている。本作には映画がスタジオの中から解放された自由な空気が横溢している。それを象徴するのが3人で自転車に乗るシーンであり、カトリーヌがセーヌ川に飛び込むエピソードだ。これは後に「ラ・ラ・ランド」でヒロインの叔母さんの回想として言及されている。
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