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孤独な男女が身を寄せ合おうとするメランコリックなラブストーリーであり、1人の探偵の物語 この映画は、全てのシーンを35mmフィルムで撮影し、1リール分を5つのエピソードとして分け、その時系列をシャッフルし構成されています バラバラになっている5つのエピソードが互いを補完し合い、ラストにはすべてのピースがピタリとハマるだけでなく、描かれなかった行間が余韻として膨らんでいく展開になっています。 全てのエピソードがハマった時、まさに手遅れの過去と言わんばかりの悲劇に胸が苦しくなります それとともに、ラストの表情には、思わず"カッコいい"と言葉に出てしまいました😭 派手な演出は一切ないですが、ワンシーンワンカットのフィルム撮影というギミックと変化に富んだカメラワークに引き込まれて、ワンシーンワンカットの長回しであることを途中で忘れてしまうくらい 細部にこだわり、時系列や人のつながりを丁寧に描いています 舞台となっている退廃的な街の雰囲気、そして35mmフィルムの質感が創り出すどこか懐かしく落ち着ついたセンチメンタルな世界観 ロマンティシズムに身を委ねたい人におすすめしたい、深夜の時間帯がよく似合う逸品です!
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