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ウィショ君7作目。 息子カイを亡くしたカンボジア系中国人のジュンと、カイの彼氏だったウィショ君が、言葉も通じないまま仲良くしようとするもうまくいかないお話。 言葉が通じなくても伝わる 言葉が通じても伝わらない そんなテーマの映画でしたが、よりはっきりと 言葉が通じてない方が伝わっていた 言葉が通じている方が伝わっていなかった って言ってもいいくらいだったかも。 通訳の女性やジュンのイギリス人の彼氏の存在で、その辺のテーマをより浮きだたせてて、うまいな~って思いました。 ジュンと一緒に暮らしたいとまで考えてるウィショ君と、言葉を始めとして異国の文化になじめないというよりなじみたくない頑固なジュン。 なんていうか嫁姑みたいな関係なんだけど、その辺がゲイだったり、ましてやカイがジュンにカミングアウトしてなかったってことで距離感が複雑で、結局はどっちもカイっていう大事な存在を亡くした同士で寄り添えるはずなんだけど、悲しみを分かち合いたいウィショ君と、母親としての想いがあるジュンとでうまくいかない、このもどかしさですよ(カミングアウトしてなくても多分ジュンは気づいてたよね) そんな設定上、登場シーンからして途方に暮れて困ってるウィショ君がかわいい。始終困ってたり悲しそうだったりするけど、料理をふるまうシーンとか、得意そうな嬉しい時の顔がまたかわいい。 えっ、食べたの!?ぺっしなさい!とか、歌えないし口笛吹けないウィショ君とか踊るウィショ君とかもかわいいし、ウィショ君のかわいい大セール。 幸せだった頃を思い返すシーンで、ウィショ君がカイの胸に足当ててるシーンも素敵だった。この作品、サンダンス映画祭で撮影賞獲ってて全体的にやわらかくて穏やかな映像が美しくて、回想と現実がリンクしてることで癒えない悲しみが表現されてるところも良かった。 そして何より、フルフル唇震わせて泣くウィショ君の破壊力。 あのモサモサの髪の毛ハゲさすくらいの勢いでいい子いい子して抱きしめたくなります。ウィショ君の泣く演技って、本当に辛いの我慢してて堪えきれずに泣き出す感じが見てるこっちの心にズキッと刺さってくるので、ストーリーとか無視して、あのシーンだけ切り取って見ても貰い泣きしちゃうと思う。だからなのか、ウィショ君が泣いちゃう映画多いよね。 ところで、DVD特典の「胸キュン❤︎ ベン・ウィショーオリジナル・ポストカード」にまんまと胸キュン❤︎したのでお部屋に飾ってみました(笑)
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