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The Happiest Day in the Life of Olli Mäki
Avg 3.0
原題はフィンランド語で「Hymyileva mies」。 「微笑む男」の意味。 「コンパートメント No. 6」のユホ・クオスマネン監督作品なので鑑賞。 1962年の夏。 フィンランドの田舎町、パン屋の息子オリ・マキはプロボクサーとして大事な世界戦を控えている。 ヘルシンキで行われる初めての世界戦なので周りは異常に盛り上がっている。 そんな大事な時にオリ・マキは出会った女性ライヤに恋をする。 試合に向けて取材や会見に出席するオリ・マキだが彼の運命はどうなるか…そんな実話ベースのストーリーです。 ボクシング映画は大好きでたくさん観てきたが、これはちょっとボクシング要素が足りなかった。 どちらかと言えば恋愛もの。 興行として世界戦を誘致し、初めてフィンランドで開催される大舞台。 マネージャーのエリスは必死にオリ・マキをバックアップするのに当人からは「恋をしちゃった」と告げられる。 減量や練習で大事な時間なのにライヤに会いたくて故郷に帰るオリ・マキ。 ボクサーらしいギラギラしたところは皆無でした。 ギリギリで体重測定をクリアし、いよいよ試合当日。 でもオリ・マキはライヤと婚約指輪を買いに行っちゃった。 アメリカから来た現世界王者には歯が立たず、2ラウンドで敗退。 タイトル防衛した相手を祝福できるのは偉いけど、オリ・マキの頭の中はライヤだけだった。 河原で石切りをする2人。 通りかかる手を繋いだ老夫婦を見て「私たちもああなれるかな」と言う。 何とその老夫婦は実際のオリ・マキとライヤ夫婦だとか。 もうこうなったら「お幸せに」と言うしかない。 マネージャーのエリスはこの世界戦まで大変な尽力だったと思う。 家にお金も入れられず、興行のために必死に準備をしてきたのに残念でした。 エリス役は『ボーダー 二つの世界』のヴォーレを演じたエーロ・ミロノフだった。 それから見世物小屋のシーン。 不安定な板の上に寝そべる女性がボールを投げられて水中に落ちるのですが、なぜか悲哀を感じるシーンでオリ・マキも自分の事のように思ったのかな。 いろんな意味でフィンランド映画っぽく、60年代らしさも感じる作品でした。