
くらっしゃあ
4 years ago

Donnie Brasco
Avg 3.5
【隅に置けない映画】 ◇ジョニー・デップはこれがベストな映画◇ これは、1982年、たった一人のFBI潜入捜査官によってマフィアの巨大ファミリーが壊滅したという実話を基にした映画だ。 ドニー・ブラスコ(本作の原題でもある)ことジョー・ピストーネを演じるのはジョニー・デップ。 そして、彼を気に入り舎弟として可愛がる中年ヤクザ、レフティ・ルギエーロを演じるのがアル・パチーノ。 ついでに言っておくと、マフィアのボス、ソニーにマイケル・マドセン親分。 ジョー・ピストーネの妻マギーにアン・ヘッシュ。 とにかく、本当に大好きな映画のひとつで、当時DVDは発売と同時に購入し、繰り返し観ていた。 個人的には、ジョニー・デップは本作がベストと思っている。 けれども、本作の肝はアル・パチーノ。もう彼に尽きる。 ファミリーの古株でありながら、いまいちうだつのあがらないしなびた中年ヤクザを絶品の演技で見せてくれている。 ぼそっと部屋のソファに座る姿のなんと侘しいこと。 クリスマスに舎弟分のドニーに小遣いを渡したかと思えば、すぐさまそれ以上の金をドニーから取り上げる姿の情けないこと・・・。 若々しくファミリーの中で頭角を現すドニーに肩入れしながら、ドニーが【潜入】ではないかという疑いを真っ先に持つのも彼。けれども、ドニーの「違う」という言葉を信じ、最後の最後までドニーを庇う・・・もう、観ていて切なくなるのだ。 そして、すべての真実が明らかになり、自分自身の運命を悟った彼の最後のセリフがたまらなく心に沁みる。 【なら】ではなく【だから】。 このときのアル・パチーノの姿が、ずっと心に残っている。