
コウキマン

Plan 75
Avg 3.3
2023.8.2.060.aik ネタバレあり 超高齢化が進む日本。若者の高齢者への不満は増しており、そんな中で高齢者を狙った凶悪犯罪が相次いでいた。そこで政府は、75歳になったら自ら死を選択できるサービス「PLAN75」を開始する。 孤独死するくらいならとサービスを利用する人もいれば、自ら死期を決められることを良しとして利用する人も。主人公のミチは、高齢を理由に退職を迫られ、次の職に就こうにも同じ理由でうまくいかない。世間から必要とされてないような疎外感は募り、ついに窓口を訪れる。 担当者の若者は優しく、定期の電話連絡ではいつもミチの話を聞いてくれる。一度わがままを言いプライベートで会うことにもなる。そしていよいよ明日に「その日」を迎えての最後の電話。泣ける。 また別の担当者は叔父がサービスを利用したいと申し出たため、その案内をすることになる。叔父とは疎遠で好きではない。しかし親族が自ら死を望み、残された時間を共有するうちに様々な思いが過っていく。 悲しみを煽るような過度な演出はなく、淡々としておりよかった。いろいろと考えさせられる映画でした。個人的には、貢献してきた国民に対し、自ら死を選ぶことを勧めるような国は、もうおしまい。政治家はそうならないよう仕事しましょう。 【余話として】 ・高齢者は老化により身体のあらゆる機能が低下してくるのは当然のこと。周りのサポートが必要になったとき「迷惑をかけて済まない」と考える方も多いだろう。周りもストレス溜まることもあるだろうが、本人たちもまた歯痒い思いをしていると思う。そういった生き抜いてきた方たちに対し、ちゃんと自分は敬意を払えてるだろうか?「歩けないから」「ボケてきてるから」と、知らず知らず失礼な態度をとり、自尊心を傷つける言動をしてないだろうか?とちょっと振り返ってみるいい機会になった。 ・直接この映画と関係はないけど、長谷川和夫さんの著書を読む気になった。彼は認知症の専門医だが、彼も認知症を発症。その症状の進行を記録したものらしい。