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【思い出映画】 ★死ぬまでに観たい映画1001本《第4版》選出★ ◇カイル・リースの哀愁がたまらない映画◇ 本作は、いまさらわざわざあらためて言うまでもなく、アーノルド・シュワルツェネッガー(長いので以下シュワ)が単なるボディビルダーあがりのマッチョ俳優から大スターへとブレイクするきっかけとなった作品であり、音楽がやけに安っぽかったり、タンクローリーが途中完全に模型だったりといろいろチープな部分も目に付く、あきらかな低予算映画ながら、そんなことものともしない、若き日のジェームズ・キャメロンの才気に満ちた傑作だ。 けれど、個人的には本作はマイケル・ビーン演じるカイル・リースの哀愁漂う戦士ぶりが心に残り続ける一作となっている。(そう、マイケル・ビーンにとってもブレイク作なのだ) 二度と、元の時代へは戻れないのを覚悟の上で、憧れを抱いていた人類のリーダーの母となる女性を機械軍からの暗殺者から守るために時を越えてやってきた男。 ほぼ勝算がないのに、ボロボロになりながらも必死で戦うカイルの姿には、観るたびに熱いものがこみあげる。 もちろん、対するターミネーターの憎らしさがあってこそ、彼のそんな姿が際立つわけで、その意味でターミネーターという殺人機械を見事に体現したシュワもやっぱり凄かったと言わざるを得ない。なんせ、骨格だけになっても、シュワにしか見えなかったくらいだから。 4Kソフトの発売を待望している映画のひとつだ。
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