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映像表現が耽美的で、いい感じにイッちゃってる、とあるLGBT(トランスジェンダー)の人生のお話。 作品舞台の1989年~2000年頃というとLGBTという言葉も概念もまだまだ一般的に認知されていない時代。 個人的な思い出ですが、20年ぐらい前にトランスジェンダーの人がトークをするイベントを見に行ったことがあってこんな世界もあるんだと衝撃を受けたことを思い出しました。 主人公のロランス(男)は30年自分の性別に違和感を覚えていたことを恋人のフレッド(女)に告白し困惑しまくられるが、なんとか呑み込んでもらい女性として生きることを決意する。 ストーリーは序盤淡々としているようで、途中から色んな出来事が起きるので案外飽きない。 また所々挟み込まれる心理描写がまぁ派手で、しかも美しい。個人的にはフレッドがロランスの詩集を読んだ時のシーンが大好きでした。 ロランスも段々女性っぽくなっていき、違和感がなくなっていくのがスゴい。 カナダ映画なのにフランス語で、なんか新鮮。 評価は分かれそうな気もしますが、世界に対する理解と寛容力を養うために一度は観てほしい作品です。
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