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原題も「Babyteeth」、「乳歯」です。 難病を抱える裕福な16歳のミラが家庭に恵まれない不良少年モーゼスと出会い恋をする…そんなストーリー。 いわゆる難病ものとしてはちょっと違うタッチで、ミラを心配する家族も問題を抱えている感じ。 精神科医の父親は不眠症で精神を患う妻を心配しながらも向かいの妊婦ととっさにキスをする行動にでる。 何だかみんなが不安定。 ミラが不良少年モーゼスに惹かれる気持ちはちょっとわかる。 プラットホームで鼻血を出したミラを着ていたTシャツで拭いてくれるなんて…。 でもモーゼスの望みは泊まる所が欲しい、処方される薬モルヒネが欲しい、そんな売人の彼を心配するミラの両親。 それでもモーゼスに惹かれて恋をするミラの様子はキラキラして、色彩や音楽も含めて「青春」でした。 小タイトルで展開するお話。 最後の海辺のシーンは言葉も少なく波の音だけ。 「モーゼスを頼める?」と自分の死後の心配をするミラに対しての父親の表情がすごく良かった。 それは良かったけれど……。 オーストラリアの新鋭監督の初長編らしいけど全編を通すと評価が難しいかも。 ミラ役のエリザ・スカンレン、「ストーリー・オブ・マイライフ」の病弱な三女とすぐにわかりました。
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