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昔からすごく好きで、何回も観てる作品。 「バグダッド・カフェ」という名の寂れたモーテルに、ある日一人の太っちょのドイツ婦人が現れます。コーヒーの入った黄色い魔法瓶を持って。(このコーヒーがすごく濃そうな感じで味が気になります(笑)) 彼女が現れたことによって、周りのなんだか腐ったくたびれた人々が徐々に変わっていく…というハート・ウォーミングなオハナシ、と簡単に説明が出来るストーリーなのですが。 実は、太っちょドイツ婦人のジャスミンだって、「バグダッド・カフェ」に来る前は腐っていた、というところがなんだかすごく共感してしまいます。 ドイツ婦人のジャスミン、というパズルの1ピースが加えられたことによって、絶妙にカフェの人間関係が嵌りはじめ、暖かくハッピーなタペストリーを織り上げられていきます。 秀逸なのは、やはり皆さん言われてますが、使われている音楽。 ジェベッタ・スティールの「コーリング・ユー」の少し憂鬱な、だけど祈りを込めた声が静かに心に染み渡っていきます。 個人的にはものすごくオススメ。何度でも見てしまう映画です。ココロに少し元気がなくなってるな、と思ったときに見て欲しいです。
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