
セイクク

For Sama
Avg 3.9
内戦の中、平気で命が奪われてしまうシリア (アレッポ)のドキュメンタリー映画です。 「母は銃のかわりにカメラを手にとった」 映画評価1000本目選定にあたり(過去鑑賞作品入れるともっと観ていると思いますが…)いま観るべき映画を考えた結果、この作品にしました。 いままで観た他の戦争映画がおままごとに見えてしまうくらい残酷で悲惨な光景が繰り広げられます。 なので万人にはオススメ出来ません。 「ロシアの戦闘機の音を聞くと切り裂かれるようだ」「新たな埋葬はしません」 「数千万人が私達の動画を見ている…なのに誰も政権を止めない。味方は私達だけ」 「いまあなたを産んで後悔している」 衝撃的な語りが映画全般から聞こえてきます。 映像もすさまじく数メートル先に爆弾が落ちる場面など珍しくなく、煙の充満する部屋、ラジオのように日々流れる爆撃音などいつ命がなくなってもおかしくない状況です。 度々出てくるドローンからの廃墟を映した空撮は戦争の悲惨さとこの街は美しかったのだろうと想像させる圧倒的な映像シーンです。 評価されたい、人気者になりたいという映像ではなく、画面からは「助けてください」という悲痛な叫びが伝わってきます。 自分が生まれたこの土地に住みたいという希望も叶わず、ロシア軍や政府軍に爆撃される毎日。 その中でも未来への希望を失わず娘を出産し育てていきます。 今現在ウクライナの方はこの作品と同じような気持ちではないでしょうか。 日本も他人事ではなく、ウクライナ情勢次第では中国が台湾や日本に侵攻して来るのではと言われています。 日本から遠い国、シリアやウクライナを考えるきっかけとしてぜひ見てもらいたい作品です。 ※映画は文句なく5点ですが、あまりにも目を瞑るような悲惨なシーンに個人的評価は4.5点としました。