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Becoming Astrid
Avg 3.4
原題は「Unga Astrid」、「アストリッドになる」と言う意味。 邦題の「リンドグレーン」はある意味ネタバレ? 「長靴下のピッピ」などで有名なスウェーデンの児童文学者、アストリッド・リンドグレーンの若き時代のほんの一部分を描いた伝記ストーリーです。 スウェーデンのスモーランド地方に暮らすアストリッド。 キリスト教区に暮らし、大家族に囲まれながら厳格な母親にいつも注意されているアストリッド。 そんな彼女が町の新聞社で助手の仕事をしながら、離婚裁判中の雇用主ブロムブレイと関係を持ち、妊娠が発覚。 保守的な地域なのでアストリッドは隣国デンマークで子どもを産むことにする。 雇用主が離婚成立後に一緒になれると思った彼女はそれまでデンマークの里親に預けることに。 溢れる母乳を止めるために布できつく胸を巻く姿は痛みや切なさが感じられました。 何度も何度もデンマークに通うアストリッド。 息子ラッセの可愛い時期をそばで見られないのは辛かっただろうな。 一方の雇用主ブロムブレイは姦通罪になったけど罰金は1000クローナで済んだことを喜ぶ。 「もう自由だ。何だってできる。」とブカブカな指輪でプロポーズするブロムブレイ。 それを見たアストリッドは「たった1000クローナだったらすぐに解決できたはず。」とこれまでのアストリッド側の苦労を思い出し落胆するのです。 そう、いつも妊娠、出産は女性だけに大きな負担を強いるのです。 もちろん我が子はかけがえのない存在だけれど、この雇用主はハズレ。 離婚して残された子どもの世話をアストリッドに任せそうな男。 さて、里親マリーの慈愛に満ちた育て方でラッセは健康に過ごせていた。 マリーを「ママ」として慕い、アストリッドにはぜんぜん懐かない。 その後、引き取ったラッセが本当の母親アストリッドに懐いていくまでの子役の演技には脱帽です。 実家にラッセを連れて帰省する姿、日曜礼拝に出るアストリッドの家族。 最初は注意散漫で母に注意されていた16歳のアストリッドが、この時には母として優しい表情で誇らしげにしていたのが印象に残った。 児童文学者として長生きされたアストリッドのわずか10年しか描かれていないのはちょっと残念。 でも世界中の子ども達から愛された物語をたくさん遺したんだな~。 リンドグレーン姓になった恋愛の経緯も知りたかったです。