
dreamer

The Final Countdown
Avg 2.9
この映画「ファイナル・カウントダウン」は、アメリカの最新式の原子力航空母艦が太平洋を航行中、突然タイム・スリップを起こして、過去の真珠湾攻撃に向かう日本の海軍航空隊に遭遇するというSF大作だ。 その原子力空母ニミッツ号の艦長イエランド大佐(カーク・ダグラス)としては、戦前の日本軍の航空隊などを撃滅するのは、赤子の手をひねるように簡単なことだが、すでに解決してしまった歴史上の事件を変化させることは、その後の歴史を狂わせることになるから、容易に決断できないのだ。 その間に、もし真珠湾攻撃の前日に謎の失踪をしていなければ、後に大統領になっていたかもしれない上院議員(チャールズ・ダーニング)のヨットが、空母の先に現われ日本軍の零戦に襲われて沈められたり、その零戦をジェット機で撃墜して、日本のパイロットを捕虜にすると、その日本軍人は大和魂を発揮して暴れたりする。 そして、ついにイエランド大佐が日本の機動部隊を叩く決意を固めた時、再びタイム・スリップが起こって現在に戻ってしまう。 タイム・スリップ中に、上院議員とその女性秘書(キャサリン・ロス)をヘリコプターでハワイの孤島に送り届けたまま置き去りになった空母の副長オーエンズ中佐(ジェームズ・ファレンチノ)は、女性秘書と共にそこに残ったため、イエランド大佐が無事、真珠湾に寄港した時には、もう老夫婦になって出迎えるというオチがついている。 この映画の魅力は、そうした着想の奇抜さやサスペンスよりもむしろ、最新式の原子力空母に実際にロケーションしたところにあると思う。 空母の甲板からジェット機が発進し、帰着する。 そのメカの迫力は、なかなかのもので、昔の航空母艦より格段に豪快なものだ。 タイム・スリップの瞬間は、洋上の稲妻と大きな渦巻で表現されているが、ドン・テイラー監督の演出がうまくないので、思ったほどの面白みが出ていなかったと思いますね。