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Shoplifters of the World
Avg 3.2
原題の「Shoplifters of the World」はイギリスの人気バンド「The Smiths」の曲タイトル。 「世界中の万引き犯たちよ~♪」と歌うヴォーカルのスティーヴン・モリッシーの声が相変わらず心地良い。 舞台はアメリカ、コロラド州デンバー。イギリスのバンド「ザ・スミス」の解散ニュースにショックを受けたクレオ。 行きつけのレコードショップのディーン(エラー・コルトレーン)に失意を訴え、いつものようにテープを万引きする。 デートに誘ったがクレオに断られたディーンは地元のヘビメタ専門のラジオ局をジャックし、スミスファンに訴える。 そんな一夜を描いた音楽ムービー。 以前に観た「イングランド・イズ ・マイン モリッシー,はじまりの物語」では若きスティーヴン・モリッシーが皮肉混じりの文でライターをしてくすぶっていた時代を描いていました。 何とその作品では「ザ・スミス」の曲はひとつも流れない! 自分から行動するのが苦手で「ザ・スミス」結成もジョニー・マーが声を掛けてくれたから実現したと言うのが伝わってきた。 今回は「ザ・スミス」の曲が全開でアルバムを紹介するように重要な曲は歌詞まで出るのが良かった。 イギリスのバンドがアメリカ、デンバーの若者に影響するのも何か良い。 どちらかというと何か悩みを抱えた若者に人気があったのも頷ける。 クレオ、シーラ、ビリー、パトリックの4人組もパーティーに参加しながら様々な事を考えている。 明日入隊する者、ゲイの自分に悩む者、どこか違う場所で違う自分を見つけたい者など、将来に不安なあの年頃の悩みは尽きない。 スミスファンがラジオ局をジャックした事件は実際にあったこと。 そこから着想を得て作られたストーリーは派手さはないが、年上のDJと若いディーンがいつの間にか理解し合える過程も好き。 ハードなスミスファンではないが、改めてモリッシーの詩とジョニー・マーのギター旋律がたまらない作品でした。