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Izumi

Izumi

9 years ago

5.0


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Sunflower

Movies ・ 1970

Avg 3.6

一面のひまわり畑を見て悲しい気持ちになる人はあまりいないと思うけど、私はそう。若い頃にこの映画を観てしまって、ひまわりを見るといつだってこの悲しい音楽が浮かんでしまう。 機会あって再見したのだけど、本と一緒で映画も歳を重ねてから観ると触れる琴線が違ってくるんだな、と実感。昔は、途中の再会場面がとても悲しいと思ったけど、やはり本当に悲しいのは最後なのだ。お互いに想っていても、別離しなければならないという事情。丸出しだったナポリ弁ももはや影を潜めたジョヴァンナと、絶望的な情念を背負ったアントニオ。そんな二人の、なんと美しいことか。人は哀しみを知って美しくなるのだ。 どの別れの場面も、駅と電車が介在するのが印象的。どんなに後ろ髪引かれても無理矢理二人を引き裂いていくのはやはり電車がふさわしい。ひまわり畑と一緒で、ミラノ中央駅に行くたび、やっぱり悲しい気持ちになるのだ。