「ツィゴイネルワイゼン」と続けて観たので今作の方が日本的だなぁとか思ったりした。今作も生と死、夢と現、そして裏と表の対比が印象的。ただ、「ツィゴイネルワイゼン」が「妖艶」を思い出したのに対してこちらは「幽玄」を思い出した。 「ツィゴイネルワイゼン」以上に美への執着が強いななどと。日本的な美の描き方のインパクトが強い。瓦解する舞台、口からプッと出された鬼灯から始まる鬼灯の潮、血に塗れた日本画(死の象徴？)とラストにかけて特に顕著な印象。