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cocoa

cocoa

9 years ago

3.5


Miraculum

Movies ・ 2014

Avg 3.4

グザヴィエ・ドランが出演するので気になっていました。 彼の監督、出演作品は何本も観ていますが、今回はあくまでも白血病患者でエホバの信者と言う役柄。 この作品はそれぞれの事情を抱えた人達が気持ちを揺れ動かしながら、ある飛行機墜落事故に遭遇する群像劇です。 最初から最後まですべての人に感情移入でき、映像や音楽も秀逸。 エホバの教えでもある輸血を禁じる決まりを看護師のジュリーが破り、信者仲間から「排斥」されるのがリアルでした。 婚約者のエティエンヌ (グザヴィエ・ドラン)も彼女が輸血したと聞き別れを決意…「まだいたの?」と冷たい一言。 でも彼にとってエホバを信仰する事はそういうこと。 一方、輸血をしたジュリー には、奉仕に行った先で聞いた「万能の神などいない。」という言葉がいつまでも心に残っていました。 登場人物すべてがうまく、「神のゆらぎ」というタイトルがまさにぴったり。 静かな奥深い作品でした。 (追記)… ラストで電車(トラムかな)に乗っていたジュリーに同僚の看護師が「彼は昨日死んだ。」と告げましたが、彼とは事故で助かったただ一人の患者と私は思ったのですが。 多くの方のレビューでは死んだのはエティエンヌとありました。 私は迷わずに患者だと思ったのはジュリーが信仰の規則まで破り、奇跡にかけて輸血を決心したからです。 信仰心を捨てるほどジュリーにとって患者の存在が大きかったのではないかな…。